三菱ケミカル、“カムバック再雇用”を開始

まず横浜研究所

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実験担当の技術者が不足し、採用枠を設けて条件に合う退職者へ復職を呼びかけている(横浜研究所)
 三菱ケミカルは退職者に復職を呼びかける「カムバック再雇用」に乗り出す。第1弾として横浜研究所(横浜市青葉区)で10月から始め、今後他の拠点へ順次活動を広げる。国内の人手不足が深刻化する中で、“勝手知ったる”元社員は即戦力になり得る。復職を含めて多様な働き方の選択肢を用意して、人口減少時代でも持続的な成長を目指す。

 三菱ケミカルは主力の横浜研究所で実験担当の技術者が不足しており、12人の採用枠を設けて条件に合う退職者へ復職を呼びかけている。当初はグループの人材派遣会社へ登録して派遣社員として勤務してもらうが、一定期間後に正社員化する方向だ。

 すでに1人が登録済みで、現在所属部署などを調整中だという。実験業務は責任者の指示の下で必要な実験を行い、結果のデータを出す仕事だ。技術職なので過去の経験がより求められるため、退職者に白羽の矢が立った。

 人口減少時代に入り、出産や育児で仕事を離れた女性などの退職者を含めた人材戦略が特に重要になる。今後は全国の事業所や本社などへカムバック再雇用活動を順次拡大していく方針だ。

 三菱ケミカルは健康経営を掲げて、健康支援と働き方改革を両輪に据える。3月に元ファイザーの中田るみ子氏をダイバーシティ推進担当の執行役員として招聘(しょうへい)した。女性や外国人、障がい者の活躍推進や育児・介護との両立支援などに幅広く取り組んでいる。

日刊工業新聞 2018年10月18日

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