沖縄の朝、午前3時。あなたの知らない夜の那覇空港

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那覇空港の国際貨物ハブ
 昼夜を通してにぎわいを見せる沖縄も寝静まる未明。多くの人が眠るこの時間に、那覇空港内のある場所は一日の最盛期を迎える。

 那覇空港の一角にある「沖縄貨物ハブ」。昼間はLCC(格安航空会社)の飛行機が駐機され、乗客がターミナルとの間を徒歩で移動する場所だ。ここが夜間から早朝にかけて、アジア圏の国際貨物が行き交う現場となる。

 深夜から未明に、国内4空港を含むアジア9都市で貨物を積んだ全日本空輸(ANA)の専用機が続々と着陸。ハブには、到着した飛行機が機首をそろえて並ぶ。白のペイントを施された機体は、月明かりに照らされて一段と映える。

 降ろされた貨物のほとんどは、積み込む際に仕向け地ごとにコンテナやパレットに積まれている。そのため個別の貨物にバラして積み替えることなく、コンテナごと飛行機から飛行機へ「シップ・ツー・シップ」で効率的に運び込まれる。

 一方で積み替え作業も、隣接する上屋(うわや)内で担当者が無駄なく行う。ANAが那覇空港で貨物ハブ事業を始めて6年目。担当者の熟練度も上がった。このハブを経由することで、日本-アジア間の翌日配送が実現している。路線のネットワークはもちろんだが、オペレーションに携わる人間の力もアジアの物流を支えている。

 那覇で新たな貨物を蓄えた飛行機は、早朝のうちにアジア10都市に向けて再び飛び立つ。まだ始発の旅客便が飛び始める前のこと。土産物をたくさん抱えた観光客の明るい声で空港が満ちるのは、もう少しあとだ。

ニュースイッチ オリジナル

COMMENT

三苫能徳
西部支社
記者

夏休みの間は、羽田-那覇のANAの深夜便「ギャラクシーフライト」も飛んでいますね。今後は旅客便でも那覇がアジアのハブ機能を持つかもしれません。

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