<矢島里佳の新聞clip7.25号>事業継承の準備は40-50代から

長寿大国に甘んじることなく、先人の知恵を喪失させないために

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 連載中の「和える」の矢島里佳代表の新聞clip

 1週間の日刊工業新聞の記事の中から3本、気になった記事をセレクト。新聞ならではのセレンディピティー(何かを発見する能力、偶然をきっかけにしたひらめき)の楽しさを伝えて頂きます。

 みなさん、こんにちは。矢島里佳です。
 ウェブニュースは1つずつ興味のあるニュースを読める閲覧性の高さは魅力的です。
けれども、偶然に出会う記事たちが、自分の興味や人生に強く影響をあたえる面白さは、紙新聞ならでは。デジタルの時代だからこそ、アナログの面白さにも気がつく。双方の魅力を和えながらニュースと向き合っていければと思います。

 今週、選んだのはこの2本です。
●勤務時間を自動計算(データ・テックがドライバー向け管理ソフト=7月16日付)
●若手経営者にメンタル面の支えも必要(娘が語る事業継承=7月21日付)
  http://newswitch.jp/p/1426
 よく、従業員のメンタル面に関して社会で取り上げられていますが、この記事を読んで改めて考えると、実は経営者のメンタル面は意外と注目されていないような気がしました。特に、事業継承で経営者になると、すでにある世界に自分が入っていかねばならない状況。経営者、従業員、問わず、新たな仲間が馴染みやすい職場環境を、普段から意識することが大切だと思いました。

 関連記事の経営者の年齢別事業承継の準備状況です。グラフを見て驚いたのが、60代の経営者でも事業承継の準備をしている人が50%に満たないのです。70代でようやく50%を少し超えるぐらい。長寿大国日本と言えども、やはりもう少し経営者の新陳代謝を良くしないと、日本の多くの中小企業が代替わりできずに、終わりを迎えてしまう危機を感じました。先人の知恵の喪失を止めるには、少なくとも40、50代ぐらいから、代替わりの準備を始めることが重要ではないでしょうか。

運送業ドライバーの勤務時間管理で、業者選定のプロセスは変わる!?


 データ・テック(東京都大田区)は、運送業などで運転手の勤務時間を管理できるソフトを発売した。自社製品の車載ドライブレコーダー「セイフティレコーダ」と連動し、勤務時間を自動で計算する。価格は1営業所当たり月額1万円(消費税抜き)。1000社での導入を目指す。

 データを管理するパソコンにソフトを取り込み、始業時刻と終業時刻を入れる。するとセイフティレコーダに記録される運行データから拘束時間、休息時間、運転時間が自動で計算される。拘束時間と休息時間の計算で当月の勤務可能時間を、また運転時間の計算で連続運転時間や、次の日以降10日以内の運転可能時間を把握できる。

 厚生労働省は運送業に対し「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」を告示している。現場では、勤務時間の管理は難しいとの声が上がっていたため、同ソフトを開発した。


COMMENT

矢島里佳
和える
代表

運送業の運転手さんの労働時間は、ことあるごとに問題視されていますよね。勤務時間がなかなか管理しにくい仕事だと思いますが、やはり大変な事故につながりかねないお仕事です。今回の、勤務時間を自動で計算する管理ソフトの登場で、働き方が変わる予感。こういったシステムを導入している企業に、ライセンスなどを付与することで、安全管理をしっかりと行っている企業というのが、利用側にもわかるようになると、業者決定の決め手にもなり得ると思います。

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