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地域医療の連携は進むか!?富士フイルム、医用画像データを一括管理します

異なるメーカーのシステムでの共有が容易に。日本は欧米などに遅れ
地域医療の連携は進むか!?富士フイルム、医用画像データを一括管理します

地域医療連携はメーカー間のシステム連携がカギを握る(写真はイメージ)

富士フイルムは医用画像データや診療情報を一括管理できるベンダーニュートラルアーカイブ(VNA)システムを2016年に投入する。VNAを通じてデータを管理・保管することで、院内や施設間で異なるメーカーの医用画像情報システム(PACS)を使用していてもデータ共有が容易になる。診療業務の効率化に加え、地域医療連携をサポートするシステムとして全国の医療機関に採用を呼びかけていく。

 医療機関では診療科ごとに違うシステムで情報が扱われ、施設間でも導入しているPACSが異なることが多い。データ連携のためにPACSを同じものに更新する場合は膨大なデータをコピーしなければならず、新旧のデータ移行に手間と多額の費用がかかる。

 VNAを介してサーバーに各診療科からのデータを保管すれば、クラウドネットワークを使って院内や施設間でデータを共有できる。VNAシステムの画像は診療現場での使用頻度や期間を区切ってオンラインストレージ、クラウドサーバー、外部バックアップに振り分けていくといった管理も可能。これを地域の複数施設間で運用すれば、中核病院や診療所が同じルールの下でそれぞれの業務に適した画像管理・保管体制を築ける。

 地域で高齢者や患者をケアしていくため、国内では医療連携の必要性が叫ばれているが、データ共有の難しさも浮き彫りになっている。欧米など海外ではVNAの利用が進み、例えば豪州では地域内で約250施設がデータを共有するような活用事例もある。
日刊工業新聞2015年07月23日 ヘルスケア面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
これまでこういう共有ができていないのは、いかに患者視点に立てていないか、ということの裏返しでもある。まだ壁は高そうだが、クラウドによってコストも下がるので利用が進むかどうか。

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