「アンタも食べなさいよ!」ーマツコロイドがケンタッキーの1日店長に

会話した来店者は「怖い」や「(手が)柔らかい」など驚きの声

  • 0
  • 0
マツコロイドがポテトを販売
 ロボットが接客するシーンがいよいよ現実になってきた。
 ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「ペッパー」の導入が増える中、今度はマツコ・デラックスさんのアンドロイド「マツコロイド」も1日店長に就任!

 アナタも食べてみなさいよ!―。日本ケンタッキー・フライド・チキン(東京都渋谷区、近藤正樹社長、03・5722・7203)は7月22日、タレントのマツコ・デラックスさんのアンドロイド「マツコロイド」を、東京ドームシティラクーア店(東京都文京区)の1日店長に起用した。

 23日に発売する「カーネリングポテト」の試食品を受け取り、マツコロイドと会話した来店者は「怖い」「(手が)柔らかい」などと、驚きの声を上げていた。

 マツコロイドは石黒浩大阪大学教授が監修し、マツコ・デラックスさんの全身像や表情、しぐさなどを再現して開発された。イベントで接客をするのは今回が初めて。

先輩接客ロボット(?)の「ペッパー」は活躍の舞台を順調に拡大


みずほ銀行で入行式


 みずほ銀行は東京中央支店(東京都千代田区)で人型ロボット「ペッパー」の”入行式“を開いた(写真)。店頭でクイズを出題したり、金融小話を話したり、簡単なゲームを提供したり、受付や接客の役割を当面は担う。ペッパーは「みずほの仲間として一緒に働くことになりました。精いっぱい、頑張ります」と”新入行員“らしく、抱負を語った。

 銀座中央支店(東京都中央区)、玉川支店(東京都世田谷区)、調布支店(東京都調布市)、横浜駅前支店(横浜市西区)にも順次、設置する。導入効果を検証して、2016年以降、全国展開を予定する。

 将来はIBMの人工知能「ワトソン」との連携も検討する。顧客とのやりとりを蓄積、分析してコンサルティングロボットとしての活用を視野に入れる。

 みずほフィナンシャルグループの斉藤哲彦執行役専務は「テクノロジーが進化することで、金融に新しい可能性が出てきている」との認識を示した。

(2015年07月21日 金融)


ガリバーでは人と協力して車を販売


 ガリバーインターナショナルは、中古車の買い取りや販売で人とロボットが協力する取り組みを始めた。先行発売されていたソフトバンクのロボット「ペッパー」を1台導入。来店者への最初の聞き取り業務や、成約後の名義変更や法律説明などを行えるように準備を進めている。将来はペッパーの感情認識機能を活用し、成約率の高い営業マンの分析も行いたい考え。ペッパーの増員も検討している。
 
 ガリバーのペッパーは来店者が近づくと、「こんにちは。ガリバーのペッパーです」と話しかけ、車を売りたいか・買いたいか、下取り希望額、どんな車が欲しいかなどの最初の聞き取りを行う。聞き取った内容はデータ化され、自動的に営業担当者のパソコンに送信。後は人間の担当者が具体的な車両を提案する。

 下取り希望額など人間同士では聞きづらいお金の話もためらいなく聞くため、「人間がやると30分かかる聞き取りを2―3分で終わらせる」(デジタルマーケティングチームの山畑直樹氏)と想定外の効果も出てきた。会話のつかみのための年齢当ては10―20歳ほど間違えることもあるが、それもご愛敬だ。

 今できる仕事はここまでだが、6月から契約が決まった後の名義変更や法律の説明の勉強を始めた。法律などの説明は複雑で、新人の営業マンが担当する際には店長などが付き添い、フォローする。ペッパーがこの仕事を行う際も営業マンが付き添う予定。ペッパーの導入により、「人は提案に集中して接客の価値を上げ、多様な時間の使い方ができる」(山畑氏)と期待する。

 将来は成績の良い営業マンの交渉の場にペッパーが同席し、「『どんなコミュニケーションが成約につながるか』を分析させたい」(同)と話す。本人が自覚していない成約の“こつ”をペッパーが見つけることができるかもしれない。

(2015年06月22日自動車面)


ネスレのコーヒーマシンも販売


 ロボットが「いらっしゃいませ」とおもてなし―。ネスレ日本(神戸市中央区)は自社製コーヒーマシン売り場の接客で、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)の感情認識ロボット「Pepper」の活用を始めた。1日に東京・有楽町のビックカメラで行ったイベントで、Pepperがタレントの内田恭子さんを接客。コーヒーマシンの販売デモを行った。
 
 イベントではPepperが内田さんにコーヒーを飲む時間帯や好みのコーヒー、コーヒーマシン選びで重視するのは操作性かデザインかなどを尋ね、最適のマシンをアドバイス。ネスレ日本の大谷謙介コーヒーシステムビジネス部長は「ロボットの接客で、消費者に新しいワクワク、ドキドキを提案したい」と語った。

 ソフトバンクロボティクスの吉田健一事業推進本部長は「ロボットの接客は今回が完成形ではなく、客のアンケートなどをもとに改良し、接客水準を向上する」とした。ネスレ日本はPepperを年内に計20店、2015年中に同1000店に増やす計画だ。

(2014年12月02日建設・エネルギー・生活面)


日刊工業新聞2015年07月23日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

政年佐貴惠
名古屋支社編集部
記者

マツコロイドの迫力、恐るべし。以前のロボットブームでは現実味のなかったロボットの社会進出だが、今回はいよいよ本物になるかもしれない。その門戸を開き、土壌を作ったソフトバンクの功績は大きい。

関連する記事はこちら

特集