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「非破壊」で充填漏れ検知-。KEYTECがプレストレストコンクリート橋梁向け

これまで検知する方法がなかった充填状況をスキャナーで確認
「非破壊」で充填漏れ検知-。KEYTECがプレストレストコンクリート橋梁向け

衝撃弾性波スキャナー IESで充填漏れを検知

 KEYTEC(東京都中央区)は、プレストレストコンクリート(PC)橋梁(きょうりょう)に埋設された金属製シース管内のグラウト(充填材)の状況を非破壊で調べられる装置「衝撃弾性波スキャナー IES」を22日に発売した。これまで検査する方法がなかった充填状況を確認できる。価格はセンサーと専用パソコンのセットで450万円(消費税抜き)。鉄道や高速道路などのインフラ事業を展開する企業などに訴求する。

 「衝撃弾性波スキャナー IES」は、センサーを橋の壁面に当てて内蔵ハンマーを打ち、打音の周波数を確認。する。米オルソン・インスツルメンツ製。発売にあたり、同社と日本国内における独占販売契約を結んだ。

 金属製シース管は橋の強度を高めるため内部に鋼線などを通した上で、グラウトを満たして橋内に埋める。十分に充填されず空洞ができると強度を保てず、水が入り込んで鋼線がさび、崩落の原因になる。同社は超音波を利用したひび割れ試験機などを手がけており、同様のニーズもあったが、従来は金属が超音波を反射してしまうため、検査は技術的に不可能だった。
(2015年07月22日 建設・エネルギー・生活1)
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
防災対策として老朽インフラの更新が今後、本格化していく。ただ橋梁の補修、メンテナンスは作業が煩雑で、高所作業など危険性も高い。簡便な検査方法のニーズは高い。

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