西日本豪雨による素材の減産影響出そろう、今後の台風に懸念

7品目で前年下回る

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 金属や化学品など主要素材の7月の生産・出荷統計で、西日本豪雨の影響があらためて浮き彫りとなった。粗鋼生産が豪雨で下押しされ、アルミニウム缶材やセメントにも影響が出た。今後も台風や秋の長雨の時期が続く。素材各社は自社の拠点のみならず、製品の出荷先や輸送網などサプライチェーン全体を見渡し、対策を練る必要がありそうだ。

 主要8素材の7月の生産は、プラントの定期修理の規模差や稼働率要因で増産となったポリスチレンを除く7品目が前年を下回った。

 ポリプロピレンは稼働率要因で減少。国内向けが堅調な塩化ビニル樹脂は、ほぼ横ばいで推移した。紙・板紙は塗工紙や新聞用紙の低調が続いた。

 粗鋼は西日本豪雨による冠水で運転を急きょ停止した設備があったほか、点検のため設備を一時止めたり、稼働率を落としたりするケースがあった。豪雨の影響以外にも設備の故障や事故があり、生産量が下押しされた。

 アルミ圧延品(板・押出合計)は需要全体の約2割を占める缶材向け板類が振るわず、7カ月連続の減産。出荷先の製缶メーカーが豪雨で生産を縮小したことも響いた。

 セメントは一定の生産水準を保っているが、販売面では「豪雨で九州を除く近畿以西の需要が落ち、輸送船の配船にズレが生じたことで輸出にも影響が及んだ」(セメント協会)。

 

(2018年9月5日)

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伸銅品は「統計上、豪雨の影響は特に表れていない」(日本伸銅協会)。生産量は微減となったが7万トン台を維持。自動車や半導体向けの銅条を中心に高水準だった。

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