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猛暑で8月の百貨店売上が好調、阪急阪神は6・7%増

百貨店各社の既存店売上高(速報値)
猛暑で8月の百貨店売上が好調、阪急阪神は6・7%増

百貨店はシェアリングなどの新サービスで来店者増を図った

 百貨店各社が3日に発表した8月の既存店売上高(速報値)は暑さが売り上げに寄与し、各社とも好調だった。大丸松坂屋百貨店は前年同月比3・4%増、高島屋は同0・9%増、阪急阪神百貨店が同6・7%増だった。猛暑で、日傘や扇子、紫外線(UV)対策の化粧品、サングラスなどの夏物商材が売れた。

 「料理を控える人が増えたためか、総菜の売り上げが伸びた」(高島屋)。外出を控えた人が多いのもあり、「ウェブでの注文が増えた」(大丸松坂屋)という。

 訪日外国人による免税売上高は高島屋や大丸松坂屋、阪急阪神が同2割増で、「堅調だった」(同)という。化粧品や宝飾品、時計の売れ行きが引き続き良かった。

 関西地方は台風で一部店舗の営業時間を変更し、売上高に影響が出た。台風21号の接近が予想される本日4日は大丸松坂屋が大丸神戸店(神戸市中央区)と同須磨店(同須磨区)などの休業を決めた。
(2018年9月4日)
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
スーパーマーケットでは熱中症対策商品などが売れており、猛暑は各地で特需をもたらしました。

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