社員食堂でもプラ製ストロー廃止の動き

三井住友海上が紙に切り替え

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プラ製ストローとカップをやめた食堂
 三井住友海上火災保険は、社員食堂でのプラスチック製のストローと飲料カップの提供をやめた。プラスチックゴミによる海洋汚染問題が注目されており、社員が廃プラ問題を考えるきっかけにしようと廃止した。すかいらーくホールディングス(HD)など外食やホテルチェーンで廃止の動きがあるが、企業の社員食堂では先進的な事例だ。

 本店(東京都千代田区)が8月20日、持ち株会社のMS&ADインシュアランスグループHD本社(同中央区)で9月3日からプラ製のストローとカップを廃止した。食堂の運営会社に依頼し、いずれも紙製に切り替えた。カップのふたはプラ製だが、紙への代替化を目指す。

 本店、本社で働く社員は関連会社も含めて6800人。関連会社も食堂を利用しており、グループ全体の取り組みとなる。他に社員食堂がある三井住友海上の大阪事務所(大阪市北区)でも切り替える。

 これまでも社員食堂で使い終わったプラ製品は業者が回収し、発電の燃料などとして適切に処理している。食堂での扱いをやめることで社員が問題を理解し、廃プラのリスクを顧客に説明したり、生分解性プラや紙製品を扱う企業を新規顧客として開拓したりする効果を期待している。

 海洋汚染の原因となるプラゴミ対策として使い捨てプラ製品の使用をやめる外食チェーンが増えている。すかいらーくHDは2020年までにプラ製ストローの提供をやめる。外資系ホテルでは、インターコンチネンタルホテル大阪(大阪市北区)が紙ストローに切り替えた。損保ジャパン日本興亜も社員食堂での使い捨てプラ製品の廃止を検討している。

日刊工業新聞2018年9月4日

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

食堂のカフェに、ストローを「紙」素材に変えました、と張りだしてありました。社員もプラ問題を身近に感じるのではないでしょうか。サステナビリティが経済に入ってくると、ある日突然、何が商業ルールになるかわかりません。使い捨てプラが市場からの退場をじわじわと迫られ、紙素材・生分解性プラを開発する企業に成長のチャンスが回ってきました。顧客のリスクを軽減する保険会社の営業マンも、敏感になる必要があるそうです。

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