フェアトレードのスマホって?

第1弾の6万台完売、次期モデルは秋にも登場

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フェアフォンの本体(同社のウェブサイトから)
 オランダのスタートアップ、フェアフォン(アムステルダム)が、世界初のフェアトレード(公正取引)スマートフォン「Fairphone」を開発し、初期モデルの6万台を完売した。内戦の資金源となっている鉱山や、低賃金かつ過酷な状況で労働者を働かせたりしている取引先を避け、公正な取引価格を支払うことで、地域経済の発展や安定を支援するのが狙い。2013年に生産に入り、2月までに1台350ドルのスマートフォン5万8644台を売り切った。現在、秋の発売を目指して第2弾となる次期モデルの開発を進めている。

 同社によれば、スマートフォンには40種類の鉱物資源が使われているという。とくに中部アフリカのコンゴ民主共和国(DRC、旧ザイール)は、コンデンサーなどに使われるタンタル鉱石の世界的な産地だが、多くの鉱山を武装組織が押さえ、内戦の資金源となっている。そこでフェアフォンでは、原料鉱石のフェアトレードを進める「ソリューションズ・フォー・ホープ」のプロジェクトに2013年に参画し、同プロジェクトが地域経済振興を狙いにDRC国内に確保した調達先からタンタルを仕入れ、スマートフォンの生産に入った。

 ただ、今のところ、フェアトレードで調達する鉱物資源は100%には遠く、タンタルとスズのみ。今後もフェアトレードの対象とする鉱物の種類を広げ、100%を目指すという。それ以外にも、スマートフォンが長持ちするよう、修理しやすいような設計にしてあるほか、製造を委託するEMS(電子機器受託製造サービス)も従業員にちゃんとした賃金が支払われ、職場安全に気を配った企業に委託。プラスチックにはリサイクル品を採用する徹底ぶりだ。販売もあらかじめネットで注文を受け付けて生産するオンデマンド生産で在庫を減らし、「eウェイスト」と呼ばれる電子機器関連の廃棄物の削減にもつなげているという。

ニュースイッチオリジナル

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藤元正
モノづくり日本会議実行委員会
委員長

ちなみにディスプレーのカバーガラスには、旭硝子の「Dragontrail(ドラゴントレイル)」を採用しているそうです。

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