‘個が重なり合うホンダイズム’の再興を託された男

八郷隆弘新社長はどんな人?「マツダのディーゼルに興味がある」

 《研究開発子会社の本田技術研究所の社長経験者がホンダ本体の社長になるという慣例を破っての就任となった。技術一辺倒ではない経歴が歴代社長と違うところ》
 「(研究所を含め購買や海外など)さまざまな部署を回った。ずっと現場に根付いて仕事をしてきた。現場の声をしっかり聞いて経営に反映できるのが強みだ」
 
 《この『人の意見を聞く』という姿勢は、社内やサプライヤーの間でも評価されている点だ。伊東孝紳前社長のトップダウンと打って変わる》
 「結果を出すには、モノづくりと販売の現場で意見をぶつけ合わないといけない。現場が主体的に仕事ができるボトムアップの環境作りが私の仕事だ」
 
 《鈴鹿製作所長時代は東日本大震災の被災をバネに、開発と生産と購買の一体化を進め軽自動車「Nシリーズ」のヒットにつなげた。欧州や中国でも各部門のメンバーを束ね、「世界6極体制」の足場を作った》
 「個が重なり合い、高い目標を共有してチームが動きだす時に力を発揮する。それが世界の現場にいて感じたホンダの強み」
 
 《トヨタ自動車などトップ集団が年1000万台で競う中ホンダの規模はその半分程度。チームワークでホンダらしさを打ち出して生き残りを図る》
 「規模の拡大よりも、革新的な技術で夢と感動を提供するようなホンダらしい商品を生み出すことにこだわりたい」
 
 《子どもの頃から好きだったプラモデルや模型集めも、仕事が忙しくなるにつれ手つかずに。「マツダのディーゼルに興味がある」が今ほしい車は「シビックタイプR」》
 (文=池田勝敏)
 

<プロフィール>1982年(昭57)武蔵工大(現東京都市大)工卒、同年ホンダ入社。08年執行役員、14年常務執行役員、15年専務執行役員。神奈川県出身、56歳。6月17日就任。


明 豊

明 豊
07月21日
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早くからSONYと並んで日本を代表するグローバルブランドであるが、これはソニーと同じだが組織が縦割りで、保守的な部分がかなりあると感じる。記者としてを両社を担当していたが、最初は世間から見られているイメージとのギャップに戸惑ったものだ。個人個人の方は極めて優秀で行動力もある人も多い。「個」を生かす、組織と文化をどう作っていけるか。

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