「♪飲もう 今日はとことん盛り上がろう」ビール・飲料各社が販促ダッシュ!

ビアガーデンの売れ行き2倍に。熱中症対策飲料は欠品防ぐ

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屋上ビアガーデンでは販売杯数が大幅に増加
 台風が去って日本列島には晴天と暑さが戻り、夏本番を迎えつつある。暑くなると活気づくのが清涼飲料やビール業界だ。昨年、飲料業界は長雨と低温が全国で続いたのがたたり、販促ダッシュが効かず、各社とも売り上げはさえなかった。「2年続きの異常気象はどうか起こらないでほしい」と関係者は気をもむ。晴天を望んでいるのは夏休みの子供たちばかりではない。
 
 <販売杯数2倍>
 前週までの長雨から一転、高温で晴天になった7月第2週。大阪・堂島にあるサントリー屋上ビアガーデンでは、販売杯数が前週の約2・2倍になった。東京・丸の内にあるザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームビールの基幹店「マスターズドリームハウス」も販売杯数は1・3倍。「大阪、東京とも最高気温が前週より約5・5度C、上がったのが効いた」(サントリーホールディングス)と語る。

 気温が上がると真っ先に売れ出すのが、飲料各社が出す熱中症対策飲料だ。サントリー食品インターナショナルは環境省などの「熱中症予防声かけイベント」と連携し、東京・渋谷で機能性飲料ブランド「GREEN DA・KA・RA」のサンプリングを実施。「第2週に入り、注文量は前週の1・7倍になった。長雨で落ち込んでいた前週までのマイナスを取り戻したい」と意気込む。

 需要期に備えて、商品を増産している企業もある。サントリースピリッツは缶チューハイの「マイナス196℃ストロングゼロ」、キリンビールは業務用の「一番搾り樽生」ビールと発泡酒「淡麗」、缶チューハイ「本搾り」をそれぞれ15―20%、増産中だ。
 
 <増産へ腕の見せ所>
 飲料会社にとって、増産対応は容易なことではない。工場の人手確保はもちろん、商品をつくっても店舗まで届ける配送の問題がある。猛暑で増産なら他社も似たような状況にあるため、トラックや鉄道便の取り合いになり、コスト的に高くつく事態も考えられる。今年の夏はどの商品が伸びるか、それをあらかじめ予測して生産計画を立てるのも腕の見せ所だ。

 伊藤園は猛暑で熱中症対策飲料の麦茶や清涼飲料の「冷梅(ひやしうめ)」、キリンビバレッジは「ソルティライチ」などがそれぞれ伸びるとみている。アサヒ飲料は冷やした時においしい味覚になるよう、香気成分を高めた果汁飲料「バヤリース完熟レッドグレープフルーツ」を14日に発売した。ライバルとの戦いに打ち勝つには味覚設計も重要なカギを握っている。

日刊工業新聞2015年07月20日 3面

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明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

連休最終日は明日からの仕事に備えるか、それとも最後まで羽目を外すか。

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