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幻の豪華列車がそこに“或る”―JR九州が運行前に公開

8月8日からまず大分―日田間で。「イラストを見たとき本当に作れるのかと思ったが、自信作ができた」(JR九州社長)
幻の豪華列車がそこに“或る”―JR九州が運行前に公開

「或(あ)る列車」

 JR九州は8月8日から運行する最新の観光列車「或(あ)る列車」の車両を公開した。或る列車は、1906年に当時の九州鉄道が米国のブリルに発注した幻の豪華客車で、鉄道模型の大家である原信太郎氏が残した模型から再現。車両全体は金色で、フロント部分に金と黒の唐草模様をあしらった。ディーゼル車両のキハ47形を約6億円投じて改造し、外観や内装は工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が設計、デザインした。

 列車は2両1編成で、9月までは大分―日田間、10月以降は佐世保―長崎間を1日1往復運行する。車内では九州の食材を生かしたスイーツなどを5品提供。料金は大人1人で片道2万―3万3000円。定員は38人。青柳俊彦社長は「イラストを見たとき、本当に作れるのかと思ったが、それ以上のすばらしい出来。JR九州の自信作ができた」と話した。JR九州の観光列車は10作目となる。
日刊工業新聞2015年07月20日 建設・エネルギー・生活面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
列車自体が観光資源になる。鉄道各社は自社のアセットをどう有効活用できるか。

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