三菱電機のFAがIoT技術を取り込んで進化中!

工作機械向け制御技術などを公開、加工時間短縮に寄与

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 三菱電機は17日、2014年度研究開発成果披露会を開き、工作機械向け制御技術などを公開した。工具位置を補正するための動作を少なくでき、加工時間短縮に寄与する。さらにIoT(モノのインターネット)に対応した工場のネットワーク化技術のほか、太陽光発電向けシステム安定化技術なども紹介した。

 コンピューター数値制御(CNC)技術を改良し、工作機械の工具位置を最適に補正できるようにした。目標とする工具位置を点として指定する従来の補正方式に対し、あるべき工具経路を線として設定し軌跡が近づくよう補正する仕組み。5軸加工機を用いた実験では10・4%の加工時間短縮を確認したという。スマートフォン、自動車用ターボチャージャー(過給器)関連の部品加工などで利用を見込む。

 次世代工場ネットワーク化ツールとして披露したのが「IoTファクトリーコントローラ」。複数拠点の連携を円滑化しグローバルでの生産一括管理、品質均一化などに貢献する。仮想私設網(VPN)上での暗号化などにより情報セキュリティーを確保。ユニット増設により容易に処理能力を増強できるのも特徴だ。

 また、メガソーラー(大規模太陽光発電所)など用に開発した新技術は、直流回路の接続不良などによりアークが発生した箇所を電流値、電圧値の変動から素早く検知可能。故障回路だけを瞬時に遮断することもできる。システム全体を停止しないですむため、発電量の安定化につながる。

 同社の研究成果披露会は今回で32回目。柵山正樹社長はあいさつで「研究開発は当社の成長戦略の要」と強調した。

日刊工業新聞2015年2月18日機械面

COMMENT

清水信彦
福山支局
支局長

三菱電機の最新FA技術。着々と進化している。しかしIoT対応はうたえてもインダストリー4.0対応がうたえないのが残念なところ。とりあえずははやめに商品化していただきたいです。

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