お尻動かし遠心力を体感するクッション、VR演出に
東北大が開発
東北大学大学院情報科学研究科の昆陽雅司准教授と堀江新大学院生らは、お尻を左右に動かして左右への加速度を感じさせるクッションを開発した。座るとクッションの一部が左右に動き、お尻が引っ張られた方向と反対側に体が倒れる様に感じる。ドライビングシミュレーターに用いると自動車が曲がる際の遠心力のような感覚を表現できる。
クッションの上に座ると座面の一部が左右にスライドする。お尻が盛り上がる部分2カ所をスライドさせる。3ミリ―9ミリメートル程度の小さなスライド幅でも利用者は動きを感じる。
実験ではスライド幅と体感する疑似加速度が比例関係にあることを確認した。表現したい力に合わせてスライド量を調整して、疑似加速度の大小を表現できる。疑似加速度を感じる強さは個人によってバラつきがあったが、利用者の体重とは関係がなかった。
ドライビングシミュレーターに応用すると自動車の傾きやカーブ時の遠心力を表現できる。VR(仮想現実)システムで全身に力を提示する場合、利用者が座るいす全体を揺らしたり、傾けたりすることが多かった。
新技術はお尻の座面を動かすだけと省エネで、装置が小さく設営しやすい。体が傾かないため転倒リスクが低く、安全性を追求できる。バーチャルに力覚を提示する研究では感度の良い指や腕などの皮膚を引っ張って力を錯覚させる手法が多かった。お尻は珍しく、また全身への力と錯覚させられる。
クッションの上に座ると座面の一部が左右にスライドする。お尻が盛り上がる部分2カ所をスライドさせる。3ミリ―9ミリメートル程度の小さなスライド幅でも利用者は動きを感じる。
実験ではスライド幅と体感する疑似加速度が比例関係にあることを確認した。表現したい力に合わせてスライド量を調整して、疑似加速度の大小を表現できる。疑似加速度を感じる強さは個人によってバラつきがあったが、利用者の体重とは関係がなかった。
ドライビングシミュレーターに応用すると自動車の傾きやカーブ時の遠心力を表現できる。VR(仮想現実)システムで全身に力を提示する場合、利用者が座るいす全体を揺らしたり、傾けたりすることが多かった。
新技術はお尻の座面を動かすだけと省エネで、装置が小さく設営しやすい。体が傾かないため転倒リスクが低く、安全性を追求できる。バーチャルに力覚を提示する研究では感度の良い指や腕などの皮膚を引っ張って力を錯覚させる手法が多かった。お尻は珍しく、また全身への力と錯覚させられる。
日刊工業新聞2018年8月6日