ソーラーカー大会5連覇!「全国初の工科高校」―神奈川県立平塚工科高校

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校内の自動車整備工場での実習
 神奈川県立平塚工科高校は2003年、平塚工業高校と平塚西工業技術高校の統合により全国初の工科高校として再編スタートした。自主性・自立心を持たせ、学習意欲と専門技術の向上、キャリア教育による自己実現を目標としている。

 総合技術科のみを設置し、2年生から自動車・機械・電気・環境化学・総合技術の五つの系を選択。3年生では自動車・機械技術・電気技術・情報技術・環境化学・理数の6コースに分かれ、それぞれ専門分野を学ぶ。

 反町聡之校長は「自動車整備工場があり、神奈川県内では唯一、自動車整備士資格3級を取得できる。総合技術系は大学の工学部を目指す生徒向けに理数系を教育する。モノづくりを学びながら工学部を目指す勉強ができることが普通科高校とは違うところ」と将来の工業高校のあり方を示唆する。

 「モノづくりを通して人づくり」を進める中で、反町校長の目指すところは「社会に貢献できる人物」。「就職する生徒には現場のリーダーに、進学する者には工業技術で社会に貢献できる人物、産業界のエリートを目指してほしい」という。

 クラブ活動では多くの部活が多方面で活躍する。中でも社会部は「ソーラーカーレース鈴鹿」の高校生の部で5連覇、クラス総合でも4連覇している。電気部は全国高校生ロボット競技大会に毎年出場しているほか、高校生ものづくりコンテストの全国大会で優勝する生徒を輩出している。

 「工業高校は技術・技能を育成する専門性の高い学校で、今や普通科高校の受け皿ではない。充実したカリキュラムにより、資格取得にも積極的に対応している」と反町校長。日本の製造業を支える技術者育成に力を注ぐ。
 (文=横浜総局長・玄蕃由美子)
【DATA】
校長=反町聡之氏
所在地=神奈川県平塚市
学科構成=総合技術科
総定員=720人
実習設備=自動車実習設備、3Dプリンター、旋盤、フライス旋盤、溶接、数値制御工作機械、射出成形機、3次元CADなど
主な進路=TOTO、東京電力、コマツ、第一三共プロファーマ、ニッパツ、横浜ゴム、神奈川工科大学、東海大学、神奈川大学、日本工学院専門学校、日産横浜自動車大学校など

日刊工業新聞2015年07月17日 中小企業・地域経済面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

工業高校は出願時点で科を選ぶ必要がありますが、工科高校は一年生では全員共通科目を学び、2年生以降で専門を選択するという違いがあります。

キーワード
反町聡之 総合技術科

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