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揺れる東芝「構造問題が存在したと考えるのが普通」証券業協会会長

「特設注意市場銘柄」になる見通しだが・・
 日本証券業協会の稲野和利会長は15日、定例記者会見を開き、第三者委員会での調査が進む東芝の不適切会計問題について「報告書を見てから正式にコメントしたい」と前置きしつつ、「一千数百億円単位で不適切な会計が行われていたことはゆゆしき問題。単なる間違いではなく、何らかの構造問題が存在したと考えるのが普通」と述べた。

 投資家の観点からは「正確な会計情報が公開されていることが投資家の意思決定の有用性を担保する。第三者委員会の調査を終えた後は正式な会計情報を開示してほしい」とコメント。東芝の配当についても「新たな基準日をもうけて配当をするか否か、すみやかに明らかにする必要がある」と語った。
日刊工業新聞2015年07月16日 3面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
東京証券取引所は今のところ上場廃止の恐れがある「監理銘柄」への指定や上場廃止は行わず、管理体制の改善を求める「特設注意市場銘柄」に指定する方向という。15日の東芝株価の終値は前日比6円80銭安の374円90銭。不適切会計が明らかになった4月3日以降、3割近く下落した。  

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