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「ネジ節鉄筋」高強度の需要が急増!JFE条鋼が鹿島で生産2倍へ

圧接や溶接などの熟練技術が不要。建設現場での人手不足が追い風に
「ネジ節鉄筋」高強度の需要が急増!JFE条鋼が鹿島で生産2倍へ

鹿島製造所で14年初頭に稼働した専用ラインを増強

 JFE条鋼(東京都港区)は、建築用の高強度ネジ節鉄筋の売り上げを大幅に増やす。8月に鹿島製造所(茨城県神栖市)に専用の切断ラインを1基追加し、加工能力を現在の月1000トンから2倍に引き上げる。また、鉄筋の国土交通大臣認定と機械式継ぎ手の日本建築センター評定の取得を完了し、品ぞろえも拡充。2015年度は14年度比2倍の販売量を目指す。

 同社は2年前に関東地区でネジ節鉄筋の販売を開始。建物の大型化・高層化や建設現場での人手不足に伴い、急増する需要に合わせ、売り上げを伸ばしてきた。今後も高い伸びが見込めるとして、鹿島製造所で14年初頭に稼働した専用ラインを増強するほか、関東地区の鉄筋加工会社にも切断作業を委託して対応する。

 また、これまでの鉄筋「USD590B」と「同685A」に加え、「同685B」で大臣認定と継ぎ手の評定を取得した。「同685B」は強度などのばらつきがより小さい鉄筋。これまで以上に建築現場の要求に柔軟に対応できる。鉄筋の長さも従来の最大12メートルから13メートルに伸ばした。今後は建物の基礎部分への適用を目指し、実物件への採用を進めていくとしている。
(2015年07月16日 素材・ヘルスケア・環境)
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
ネジ節鉄筋は、専用の継ぎ手で機械式につなげるため、圧接や溶接といった熟練技術が不要で施工の短期化や低コスト化が可能になる。従来の鉄筋と比べて高価なものの、熟練工が不足する中で採用は拡大していきそうだ。

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