アイリスオーヤマ、大阪の家電開発拠点を100人体制に。現場復帰の希望者募る

洗濯機など大型白物拡充

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白物家電の開発を加速する(サーキュレーター)
 アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山晃弘社長)は、白物家電開発を担う大阪市内拠点の技術者を、2018年度内にも現状比25%増の100人体制にする。洗濯機など大型白物の品ぞろえを増やすため、電機系技術者が集積する関西の人材を積極的に採用する。技術者採用は競争が激しい。方策の一つとして、大手電機メーカーの管理職となった技術者の中に、現場復帰の希望者がいるとみて開拓する。

 アイリスオーヤマは大阪市中央区の研究開発拠点を13年に設立し、経営不振だった関西の大手電機メーカーを退職した技術者を数多く採用した。扇風機といった自社製品の開発につなげてきた。18年11月、東京都に開発拠点を設けるが、大阪市の拠点が今後も家電開発を主導する。

 現在、関西の大手電機各社は業績が回復。売り手市場になっており、技術者の採用は難しくなりつつある。同社は大手電機の管理職経験者が、研究開発の現場へ復帰を希望する場合があると判断。こうした需要を取り込み、即戦力となる技術者を採用する方策の一つと位置付ける。

 アイリスオーヤマは18年度に、家電の売上高を前年度比5割増の1000億円に引き上げる計画。同社は掃除機や扇風機といった既存商品に加え、18年中に洗濯機、19年には冷蔵庫などを投入する。技術者の採用を増やし、商品開発を加速する。

 関西にはパナソニックやシャープ、ダイキン工業といった大手家電メーカーが本社を構え、三菱電機などの事業所も集積する。

日刊工業新聞2018年7月2日

COMMENT

確かに中間管理職ではなく「現場に戻りたい」とくすぶっている技術者は多いはず。そうした“技術者魂”を刺激することで、人材を獲得できるかもしれない。加えて、アイリスオーヤマにとって現場復帰希望者の雇用は即戦力の獲得と同時に、競合他社の力を削ぐことにもつながる。

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