みんなで使う国内最高性能のスパコンが8月に稼働

AIの社会実装と最重要課題に挑む

 産業技術総合研究所は人工知能(AI)技術用のスパコン「AI橋渡しクラウド」(ABCI)の運用を8月1日から始める。ディープラーニング(深層学習)に向く半精度演算性能は550ペタフロップス(ペタは1000兆、フロップスは浮動小数点の演算性能)と実運用される計算機としては国内最高性能になるという。AIの社会実装を進める計算基盤として利用して産学連携を進める。

 最新の画像処理半導体(GPU)を4352基搭載し水冷方式を採用した。2016年8月の計画時からGPUの計算技術が向上し、調達コストが下がったため、計画の4倍の規模の計算環境を構築できた。計画段階では半精度演算で130ペタフロップスを見込んでいた。

 ABCIの性能はスパコンの国際会議で計算速度は世界5位、省エネ性能の順位は世界8位だった。

 AIの社会実装に向けた大規模データの学習など、計算性能が求められる研究に利用していく。

日刊工業新聞2018年6月28日

梶原 洵子

梶原 洵子
07月01日
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AI橋渡しクラウドは、製造業をはじめ日本の産業が必要とする機械学習をアウトソーシングできる場として活用され、産学官連携を加速させる狙いだそうです。世界のスパコン速度性能ランキングTOP500 Listの5位、世界のスパコンの省エネ性能ランキングGreen500 Listの8位を獲得しました。

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