鎖骨で聴く大迫力音楽−電通大、音に包まれる感覚のヘッドホンシステム実用化へ
骨伝導で全身に音圧を
電気通信大学情報理工学研究科総合情報学専攻の梶本裕之准教授と櫻木怜学部課程研究員らは、鎖骨からの骨伝導で振動を響かせ、コンサートを聴く際のように全身が音に包まれる感覚を体験できるデバイスを開発した。ヘッドホンを首にぶら下げる感覚で装着でき、持ち運びや着脱が容易。音響機器メーカーなどに提案し、2年程度での実用化を目指す。
振動スピーカーを両肩の鎖骨の上に載せるだけで全身に振動が響く。ヘッドホンから聞こえる音楽と振動スピーカーのリズムがほぼ一致しているため、利用者は生演奏の音圧を全身で受けているような臨場感を味わえる。大型の音響設備が不要で、首から提げるだけで屋外でも体験できる。
全身に振動を響かせるシステムでは、これまで臀部(でんぶ)の肉など震えやすい部分に振動を与えていた。新開発のデバイスは鎖骨からの骨伝導を利用して全身に振動を伝える。そのため骨伝導が聴覚で聞こえてしまう200ヘルツ以上の周波数を取り除いている。
音楽への効果を確認できたため、今後はゲームでたたかれる感覚などに関しても応用の可能性を検証する。音響機器メーカーやライブ映像配信会社などに提案し、2年以内に実用化する計画。
振動スピーカーを両肩の鎖骨の上に載せるだけで全身に振動が響く。ヘッドホンから聞こえる音楽と振動スピーカーのリズムがほぼ一致しているため、利用者は生演奏の音圧を全身で受けているような臨場感を味わえる。大型の音響設備が不要で、首から提げるだけで屋外でも体験できる。
全身に振動を響かせるシステムでは、これまで臀部(でんぶ)の肉など震えやすい部分に振動を与えていた。新開発のデバイスは鎖骨からの骨伝導を利用して全身に振動を伝える。そのため骨伝導が聴覚で聞こえてしまう200ヘルツ以上の周波数を取り除いている。
音楽への効果を確認できたため、今後はゲームでたたかれる感覚などに関しても応用の可能性を検証する。音響機器メーカーやライブ映像配信会社などに提案し、2年以内に実用化する計画。
日刊工業新聞2015年04月06日 科学技術・大学面