オムロンが人の体調まで検知し連携するロボット開発へ

20年代前半の実用化目指す。FA、AI、センサーの知見すり合わせ

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オムロンのAI搬送ロボとテックマンのアーム型協働ロボを組み合わせた製品
 オムロンは周囲で働く人の動作や様子、体調までモニタリングしつつ協調して働く次世代型協働ロボットの開発に着手する。2020年代前半の実用化を目指し、工場自動化(FA)用の制御機器や人工知能(AI)技術、バイタル生体センサー、産業用ロボットの知見などをすり合わせる。提携する協働ロボットメーカーの台湾テックマン・ロボットとも協力。米国西海岸に3月に新設した研究開発拠点で開発を進める。

 オムロンのAI搬送ロボットと、テックマンのアーム型協働ロボットを組み合わせた製品がベースとなる見込み。人と同様に職場を動き、AIやセンシング技術で人の安全を確保しつつ、ほかの機器ともシームレスに連動。人と機械が、得手不得手をカバーし合うモノづくりを志向する。

 次世代協働ロボットを開発する拠点「オムロンリサーチセンターオブアメリカ」は約10人で活動を始めた。15年の現地ロボットメーカー買収後も技術者の採用を継続し新たに数十人雇用しており、適任者を振り向ける。

 協働ロボットは発展途上の段階で、今後の進化・変化が期待できる。柵を囲って人の安全を確保して働く従来型の産業用ロボットと、協働ロボットはコンセプトが違う。FA事業のソリューション提案では重要構成品となる従来型も継続して育成する方針だ。

日刊工業新聞2018年6月15日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

オムロンのFAなど制御機器事業の20年度売上高目標は4800億円(17年度比約2割増)を設定する。25年度に売上高8000億円規模へ成長を目指している。

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