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【今週のリケジョ小町】地元九州で企業や自治体の情報インフラを縁の下で支える

西部電気工業 納富 百合恵さん
**動いて当たり前に応える
 「無事に動いてくれたときは、ほっとした気持ちになる」と語る西部電気工業の納富百合恵さん(30)。企業や自治体が導入するサーバーやネットワーク機器の構成に携わり、多くの人の情報インフラを縁の下で支えている。技術革新が著しい業界で「いつまでも完璧ということはない」と気を緩めない。

入社当初は緊張の連続


 どちらかと言えば理系科目のほうがテストの点数が良かったです。高校の文理選択で理系コースを選び、福岡工業大学情報工学部に進みました。ただ、高校時代までパソコンに触れる経験がほとんどなく、キーボードの扱い方から始めたくらいです。親にできるだけ負担をかけないよう、大学の授業料半額免除制度の認定を目指してプログラミングの知識などを身に付けました。

 西部電気工業に入社したのは、大学で学んだ知識を生かしたかったことと地元の九州にあることが決め手でした。入社当初、サーバーの構築で現場に行ったときには、お客さまの視線が気になって緊張の連続でした。でも「人見知りしている場合ではない」と割り切り、分からないことを先輩やメーカーにどんどん質問していくうちに仕事を覚えました。

視野広げて柔軟な姿勢で


 今では自治体や民間企業などいろんな業界のお客さまと接することができるのが仕事の楽しさの一つです。数カ月かけて行う案件では、打ち合わせなどを通じて苦楽を共にするような感覚にもなります。これまでは一つひとつの業務に集中しながら進めていましたが、後輩も増えているので視野を広げながら柔軟に知識を吸収する姿勢が大事だと思っています。

 プライベートでは中学時代の友人と行った京都旅行をきっかけに御朱印集めを始めました。まずは朱印帳1冊埋められるくらい、いろんな場所を訪れてみたいです。
 

(文・写真=西部・高田圭介)
日刊工業新201年6月4日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
こぶしを握って笑顔の写真が印象的な納富さん。仕事を楽しんでいる様子がうかがえます。

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