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2030年の「心豊かなライフスタイル」~未来のあたりまえを考える~vol.1

モノづくり日本会議「ネイチャー・テクノロジー研究会」主催 第3回コンテスト入賞作品紹介
2030年の「心豊かなライフスタイル」~未来のあたりまえを考える~vol.1

優秀賞の「DIYでちょっとずつ創エネ」

 環境・エネルギー制約が頂点に達するとされる2030年をターゲットに、地球環境やエネルギーの問題を考えながら、心豊かな未来の情景、人間らしいライフスタイル(暮らし方、生活シーン)を表現する。厳しいからといって単にがまんをするだけではなく、わくわくドキドキするために必要なモノ、技術かを探る。その答えを自然の中から見つけ出すことがコンテンストの目的。子どもから大人、専門家など幅広い層から寄せられた応募作品は201件。入賞した11件を順次紹介します。

「木材と共に成長する家」【大賞】


 毛塚順次さん(東京都中央区・43歳)

 新しい時代のエコ住宅として木材と共に成長する家を考案しました。木造住宅に必要な木材の本数を算定し必要な本数を住宅の外周のスペースに植えました。本数や広さは間伐採も考慮しています。木材が苗木から幹材になるまでに約30年の年月がかかります。新築の際に苗木を植えれば子供が成人した頃(30年後)に木材が成長し住宅をその時の家族の状況に合わせ、間取りや部屋スペースを設定し建て替えることができます。

 この家は、森林伐採をせずに地球環境に優しい木材を活用、建材の輸送エネルギーを軽減、森林による地表面の確保、涼風の促進等、究極のエコロジー住宅でもあります。また苗木の森と共に家族が成長することにより、住宅への愛着や環境意識も育まれます。

DIYでちょっとずつ創エネ―エネルギーを創る楽しみ、使う楽しみ―【優秀賞】


 宍戸俊之さん(茨城県石岡市・51歳)

 2030年、エネルギー価格は高騰し、一方、太陽光や風力発電などの自然エネルギー設備は安くなり、ホームセンター等で手軽に購入できます。みんな大型設備に頼らず自分サイズの自然エネルギー利用にDIYで取り組んでいます。そんなライフスタイルの一部を紹介します。

① 1枚から始める太陽光発電-貯金をするように、少しずつ買い増しして自分で設置します。
② 太陽光発電だけでなく、太陽熱温水器や風力発電なども小規模なものを少しずつ増やします。
③ できるだけ自然エネルギーだけの生活を目指し、自然エネルギーに合わせた生活を工夫しています。
④ みんなの生活の工夫は町内会で紹介され、自然エネルギーを上手く使って生活の工夫によりエネルギー消費の少ない人は達人としてみんなから尊敬されます。

「金の卵」と呼ばれたい【審査委員特別賞】


 宮本みづえさん(大阪市西淀川区・65歳)

 15年後の私は80歳。美人じゃないからたぶん生きているだろう。ただ、婆さんだからと疎ましい存在になるのは、まっぴらだ。だから世間にも我が子にも甘えないつもり。医療費はなるべく少なく、介護保険を必要としない体になれるように心掛けたい。

 そんな私の願いは、80歳でも働く事が出来て重宝されること。年を重ねた仲間と共に「金の卵」と呼ばれたら、どんなにか心が豊かになるだろう。私達は快く採用してもらえるよう以前の肩書きは捨て、謙虚な老人になる努力をする。80を過ぎても出来る事はある!!だろう。時給は安くていいし、各種保険の加入だってしなくていい。朝早くから夜遅くまで働く若い人達の負担が、少しでも軽くなると嬉しい。
 
 年金が少ないと文句を言うより、元気に働いて所得税を納める婆ちゃんでありたい。

(次回は7月12日公開予定)
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
「ネイチャー・テクノロジー」とは、自然環境や生態系の中で検証が繰り返されてきた完全な自然循環を科学的な目で分析し、生態系の模倣によって必要なモノを新たに創り出し、新しいモノづくりや暮らし方を提案するアプローチで、最近はいろいろな企業で取り入れられている。その研究会から誕生した本コンテストから、研究会のメンバーや審査委員の方々も大いに刺激を受けています。

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