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【今週のリケジョ小町】バルブ開発、公差計算が楽しい

株式会社キッツ 宮崎 悠さん
**コミュニケーションも磨く
 「想像以上にグローバルな企業だと驚いた」と入社後のギャップを語るのは、キッツでバルブ開発・設計に携わる宮崎悠さん(26)。付加価値の高い製品づくりに励む。最近は2―3カ月に1回程度、インドネシアなど海外出張し、技術者としてコミュニケーション能力も磨いている。

 小さい頃からプラモデルなどの工作が好きで、設計や加工といったモノづくりに興味がありました。高校時代は文系クラスでしたが、理系進学の思いを諦めきれず、学校の授業とは別に個人的に理系科目を勉強し、日本大学理工学部機械工学科に進みました。

こまめなチェック心がける


 現在、茅野工場で主に新製品開発と顧客の要望に応えるオプション設計を担当しています。段取りを整えて落ち着いて仕事をしたいため、突発的なことで慌てないようにこまめなチェックを心がけています。その姿を見かけた同期から性格を“心配性”と表現されることもあります。

 直近で楽しさを感じた作業は公差計算です。バルブは多くの部品が組み合わさっています。各部品はバラつきが生じ、ぴったり組み重なることはありません。それを踏まえ最低限の許容範囲を打ち出す公差計算を用いて組み合わせることは、パズルを解いているように感じます。


納期厳守、慌てずしっかり


 仕事上で意識するのは「納期厳守」。お客さまが求めるタイミングまでに製品が届くように開発しなければなりません。間に合わせるために海外工場へ行き、直接打ち合わせをしたこともあります。自分の発言により物事が決まるため、決断が求められます。

 野球観戦や音楽フェス参加が趣味で、好きなロックバンドはKEYTALKです。休日を楽しんだエネルギーが平日にも生かせていると感じますね。今後、建設や石油化学分野で知識のある技術者として成長していきたいです。
 

(文=茂木朝日、写真=田山浩一)
日刊工業新聞2018年5月28日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
同僚から〝心配性〟と表現されるとのことですが、まめなチェックの心がけは仕事人として重要ですね。

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