トヨタも認めたミズノのカーボン、再びスポーツへ

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ミズノ公式ページより
 ミズノは自動車用部材やスポーツ用品向けなどで需要が拡大している、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の加工設備を増強する。2019年3月までに約10億円を投じ、子会社ミズノテクニクス(岐阜県養老町)の養老工場内に、複数台のCFRP加工設備を追加設置し、関連の生産管理システムも新たに導入する。20年度までに、CFRP事業で現状比倍増の年64億円の売上高を目指す。

 CFRPは軽量かつ頑丈、変形しにくいなどの特性を持つ。同社の製品は、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の高圧水素タンクを補強するためのテープ状材料や、カシオ計算機の腕時計「G―SHOCK」のバンド部分などに採用。自社製品では、ゴルフクラブのシャフト、バドミントンやテニスラケットのフレームなどに使い、近年はバドミントン用素材で需要が増えているという。これらの用途拡大を受け、CFRPの生産はフル稼働中で、設備増強を決めた。

 ミズノの17年度のCFRP事業の売上高は、前期比53%増の32億円だった。CFRPを成長事業と位置付け、テコ入れを図る。同社では「既存製品に加え航空機やドローン向けなど、CFRPの特性を生かせる新分野の市場開拓も見据え、事業を拡大する」(水野明人社長)としている。

日刊工業新聞2018年5月15日

COMMENT

斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

 軽量で高強度という特性のみならず、デザインの先進性もCFRP採用拡大の武器となりそうです。

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