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【今週のリケジョ小町】先輩に恵まれた職場、将来は新製品の主担当に

北越工業株式会社 平田 紫織さん
**幅広い知識取得したい
北越工業入社3年目の平田紫織さん(27)。工場や建設現場での作業時に使われるモーターコンプレッサーの設計に従事する。将来は製品のフルモデルチェンジの主担当になることが目標。「機械の知識だけでなく、仕事の流れなどもっと多くのことを勉強したい」と向学心にあふれている。

大学では化学工業を学ぶ


家族に理系出身者が多かったため、小さいときから理科や算数・数学が好きでした。新潟大学大学院自然科学研究科材料生産システム専攻では、化学工学を学びました。化学工学は、化学製品をどうやって生産するかを研究する学問。勉強するうちに、モノがどうやってできていくか興味がわいてきて、製品の設計から量産まで携われる北越工業に入社しました。

大学での研究は、仮説を立てて実験をし、結果を反映するのが一連のプロセス。化学工学は最終的なあるべき姿をイメージして研究を進める大局的なものの見方が必要でそうした視点を養いました。学生時代のバンド活動でもコンサートの演奏曲順を客層などに合わせて決めました。仕事の進め方や顧客目線の重要性が仕事にも生きたと実感しています。

メリハリが大事


開発部で図面引きから製品の量産化まで携わる女性は私のみ。求める性能を発揮するよう緻密さが要求されます。幸い、先輩が逐一助けてくれますし相談にも乗ってくれるため、とても働きやすいです。自分の携わったモノが製品として出来上がっていくのを見ると、この上ないうれしさを感じます。当社は一つの製品の開発に1人の主担当者と数人のサブ担当者のチームで取り組みます。ゆくゆくは主担当者となり新製品を立ち上げたいです。

休日は西村京太郎や森博嗣のミステリーを読んだり、実家の農業を手伝ったりします。仕事のことは考えません。メリハリをつけることで翌週の仕事にも身が入るからです。
(文・写真=新潟・山田諒)
  
日刊工業新聞2018年5月14日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
休日もズルズルと仕事のことが頭を巡ってしまう自分も、メリハリをつけられるようになりたいです。

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