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“田舎コンテンツ”の生かし方

 休日に地方を巡ると、その都度、高速道路のサービスエリア(SA)や、道の駅のにぎわいに驚かされる。最近はどこにも地場野菜など生鮮品の産直コーナーが設置され価格は都心より割安。特産品や催しもあり、見るだけで楽しい。ここを旅の目的とする人がいることにも納得する。数年前に旅した米国では、簡素なSAに落胆したことを思い出す。

 ついでに周辺地域も見て回る。すると、趣ある町並みに巡り合うこともしばしば。蔵や明治期の建物などが残る様子に、好奇心がくすぐられる。

 ただ、その街の多くは、道の駅とは打って変わって人影が見当たらない。閑散とした様子に「もったいない」と感じつつ「このままでは文化的価値ある建物もなくなってしまうのでは」と危惧する。

 最近は自転車で田園風景を巡るツアーなど、インバウンド(訪日外国人観光客)向けの“田舎コンテンツ”が人気らしい。地元の人は単なる日常の風景になぜ集客力があるのか、不思議に感じるようだ。

 インターネットを介し世界中がつながる今こそ、日常の風景が魅力となり経済活力の源となる。日本独特のロードサイド文化と周辺観光の組み合わせに、地域活性化のヒントを見い出せないだろうか。
日刊工業新聞2018年4月30日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
世は9連休の人も多い。自分は自宅近くのコーヒーチェーンでいつもの休日のようにパソコンを打っている。4月から時間の使い方を変えたいと思っていたのだが、反省しきり。以前、テレビで一面緑の阿蘇山を自転車ツーリングで降りてくる映像を見てぜひ一度やってみたいと思った。田舎コンテンツ、以前に取り上げた「阿智村星空ツアー」の記事を参考にしてみて下さい。

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