「三菱電機のロボット×IBMの人工知能=目視検査」、受注開始

 【独ハノーバー=平岡乾】三菱電機と米IBMは2018年夏にも、検査用人工知能(AI)を搭載したロボットの受注を始める。自動車部品などが規則正しく並んでいなくても、ロボットが腕を部品に近づけ良品と不良品を見分ける。熟練者が行う目視検査の優れた知見をAIに移植し、日本や欧州などが抱える人手不足といった経営の課題を解消する。

 検査用AIを搭載したロボットは、IBMが手がけるクラウドコンピューティング側の画像認識AIと、三菱電機が開発したロボット制御の技術などを組み合わせている。三菱電機のロボットにはカメラを装着。つかむ対象となる部品などの画像データを取り組み、IBMが提供するクラウドコンピューティング基盤上に送り、AIを用いて解析する。

 検査ロボットに使われているモーターの回転する力(トルク)を常時監視し、ロボットの不具合を即時に検知する機能も導入した。ロボットの稼働停止を減らす。

日刊工業新聞2018年4月27日

日刊工業新聞 記者

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04月29日
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三菱電機とIBMは08年から、自動車メーカーへITを導入するため協力。16年には三菱電機と日本IBMが、モノづくり企業のIoT(モノのインターネット)活用に向け技術協力を始めた。産業用ロボットのように、生産現場に直接取り入れる製品を具体化するのは今回が初めて。IBMはクラウドサービスに加え、工場など現場の課題を解決する事業に力を入れている。三菱電機はロボットなどのハードや、生産現場から収集するデータの扱いを得意とする。
(日刊工業新聞大阪支社・平岡乾)

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