土砂災害リスクに備えろ!IoTで斜面を監視

西松建設が専用システム発売

 西松建設は24日、省電力広域無線通信(LPWA)の一種である「シグフォックス」を使い、安価で簡単に利用できるクラウド型の傾斜監視システム「オキッパ104=写真」を完成、5月に発売すると発表した。屋外使用の小型センサーボックスを計測したい場所に設置するだけで計測や通信ができる。消費税抜きの価格はセンサーボックス本体が19万8000円、クラウド利用の月額料金が1台2000円。

 山の斜面に約20台設置した場合、既存の無線技術に比べ総費用を半減できる。巡視による目視点検が難しい斜面、護岸、擁壁、柱状物などの傾斜を把握したい施設に提案し、半年で200―300台の販売を目指す。

 ボックスは重さ約300グラム。給電や通信の配線作業も不要で簡単に設置できる。省電力のため1時間に1回送信する場合、電池は2年もつ。計測項目は傾斜角度や衝撃検知、位置測位、方位角、温度。計測データは無線通信によりクラウドサーバーに転送され、パソコンやスマートフォンの画面で確認できる。

日刊工業新聞2018年4月25日



シグフォックス活用は水道検針でも


 KDDIは、第一環境(東京都港区)などと共同でIoT(モノのインターネット)向け無線通信技術「Sigfox(シグフォックス)」を活用した水道の自動検針システムを稼働したと発表した。兵庫県姫路市の島しょ部である家島町の西島に設置された水道メーターなどを自動検針する。作業員による現場の訪問が困難な検針を効率化する。

 新システムはKDDIや第一環境、アズビル金門(東京都豊島区)、京セラコミュニケーションシステム(京都市伏見区)の4社で構成する「Sigfox自動検針コンソーシアム」が姫路市水道局の協力を得て稼働した。

 西島島内28カ所にシグフォックス無線発信機付き水道メーターを設置し、検針データは隣接する家島に設置したシグフォックス基地局を通じてクラウドに蓄積する。その情報はウェブサイトから確認できる。

 シグフォックスはIoT向け通信技術「LPWA」の一つで免許不要で利用でき、少ない消費電力で広範囲に通信できる。仏シグフォックスが2009年から提供している。

 日本では京セラコミュニケーションシステムが事業者となり、サービスを提供している。

日刊工業新聞2017年11月15日

葭本 隆太

葭本 隆太
04月25日
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IoT向けの通信規格とされるLPWAの活用事例が出て来ました。通信業界関係者からは「2018年はIoT元年」という声も聞こえており、業界の期待通りにIoTの活用が広がるか注目されます。

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