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「光枡」のクラウドファンディングは地場産業×IoTの先駆けになるか!?

枡生産で全国シェア8割、1300年の歴史を誇る岐阜・大垣で産学官連携の成果を問う
 岐阜県・大垣でユニークなクラウドファンディングがスタートした。

 製品化を目指すのは「光枡(ひかります)」。日本酒を飲む時に、枡を傾けると、傾きに応じて底面が発光する。スマートフォンと無線通信で光を自由に変化させることで、“枡の表情”が変わっていくという。大垣市は全国の枡生産シェアで8割という枡所。1300年という長い歴史を誇る枡だがこのままでは地盤沈下していくばかり。そこでLED、加速度センサー、Bluetooth、スマホアプリなど最新のIT技術を掛け合わせ、さらにはIoT時代を見据えたイノベーションを起こそうとする取り組みだ。

 クラウドファンディングを実施するのは、老舗枡メーカーの大橋量器(大垣市)。今日7月7日11時から募集を開始、9月28日までに150万円分の支援が集まったらプロジェクトが成立し、1個1万5000円で支援者に製品を提供する。大橋量器では、実際に光枡を体験できるイベントなども開催していくという。

 岐阜県は、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)や県内のモノづくり企業、IT企業が連携し新製品・サービスの開発を目指す「コア・ブースター・プロジェクト」を2013年9月から進めてきて、その試作品として「光枡」が誕生した。1300年の地場産業に新たな光は当たるか。

 クラウドファンディングのサイト
  https://www.makuake.com/project/hikarimasu/
 
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明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
IAMASの小林さんとが熱心に取り組んできた地場産業×情報産業によるイノベーションの創出。結末はどうなるか分からない。世にこのような形で情報を発信しただけでも大きな価値はあると思うが、何とか製品化にこぎつけて欲しい。

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