10万円の工場IoTキット、中小導入の起爆剤になるか
東京チタニウムがさいたま市産創財団と実証
東京チタニウム(さいたま市岩槻区、小澤良太社長)は、10万円の簡易IoT(モノのインターネット)キットを活用した工場のIoT化に乗り出す。さいたま市産業創造財団などの支援を受けて、すでに実証実験に入った。今後、会計や生産管理などと連携させた会社・工場全体のIoT化を検討し、生産性30%向上を目指す。
実験は、主要な設備であるウオータージェット加工機の異常停止や加工完了ランプの光を検知するアルプス電気製照度センサーを取り付け、小型・軽量のボンドコンピューター「ラズベリーパイ」にブルートゥースで信号を送る。ラズベリーパイからアプリを使って携帯電話のショートメールに「加工終了」「異常停止」を通知する仕組みだ。
ウオータージェット加工機には加工終了時刻のズレ、異常停止している場合があり、作業員には稼働監視の手間がかかっていた。監視時間は1日40分削減され、機械の待ち時間もなくなり、機械稼働率は以前と比べて12・5%向上した。
東京チタニウムの小澤健太専務は「まずはIoTを知ろうとの思いで始めた」と話す。今後は「他の加工機へ自動検知の導入や稼働時間を自動収集し、分析などにつなげたい」と意気込む。
さいたま市産業創造財団が経済産業省の「スマートものづくり応援隊」事業の採択を受け、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)と協力し、10万円簡易IoTキットの活用を提供した。同社の実証実験には、法政大学デザイン工学部西岡靖之教授の研究室の学生やスマートものづくり応援隊の大沢誠一氏が協力した。
実験は、主要な設備であるウオータージェット加工機の異常停止や加工完了ランプの光を検知するアルプス電気製照度センサーを取り付け、小型・軽量のボンドコンピューター「ラズベリーパイ」にブルートゥースで信号を送る。ラズベリーパイからアプリを使って携帯電話のショートメールに「加工終了」「異常停止」を通知する仕組みだ。
ウオータージェット加工機には加工終了時刻のズレ、異常停止している場合があり、作業員には稼働監視の手間がかかっていた。監視時間は1日40分削減され、機械の待ち時間もなくなり、機械稼働率は以前と比べて12・5%向上した。
東京チタニウムの小澤健太専務は「まずはIoTを知ろうとの思いで始めた」と話す。今後は「他の加工機へ自動検知の導入や稼働時間を自動収集し、分析などにつなげたい」と意気込む。
さいたま市産業創造財団が経済産業省の「スマートものづくり応援隊」事業の採択を受け、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)と協力し、10万円簡易IoTキットの活用を提供した。同社の実証実験には、法政大学デザイン工学部西岡靖之教授の研究室の学生やスマートものづくり応援隊の大沢誠一氏が協力した。
日刊工業新聞2018年3月29日