生活を変えるアイデア求む。大和ハウスが「家コン」開催中!

エネルギーでも、ロボでも。スマートハウスに接続する新サービスをオープンイノベーションで開発

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スマートハウス向けAPシミュレーター
 大和ハウス工業が、新たな生活サービスの創出に、社外との連携による“オープンイノベーション”を活用しようとしている。家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を搭載するスマートハウス(次世代環境住宅)。この情報基盤を使い、魅力ある住まいを実現するためのアプリケーション(応用ソフト)開発コンテストを21日の応募締め切りで開催中。同社にとってIT分野で社外に広く発想を求めるのは初の試みだ。
 
 大和ハウスのアプリ開発コンテスト「家コン2015」は、既存のHEMSにない活用策の探索が目的。HEMSは家電設備の通信規格「エコーネットライト」によって機器の統合制御が実現した。しかし“つながる”以上の魅力を発揮できていないのも現状だ。

 同社総合技術研究所ライフサポート研究室の吉田博之主任研究員は「スマートハウスは生活サービスの基盤になる」と強調する。多様なサービスを選べるようにするには、アプリやサービスとHEMSをつなぐ通信の規格化が必要だという。

 大和ハウスは簡単にHEMSデータを活用できる「住宅API」を完成している。コンテスト参加者は、このアプリケーション・プログラム・インターフェース(API)を搭載したシミュレーターを使うことで、高度な技術がなくてもアプリの開発に取り組める。

 コンテストはHEMSに接続する機器のほか、公開データやセンサーなども使用可能。ロボットや独自開発のデバイス、インターフェースも組み合わせることができるなど提案の自由度は高い。
 応募作は生活サービスにつながれば良く、間口も広い。吉田研究員は「大手企業に埋もれた技術や有望なベンチャーを発掘する目的もある」と明かす。

 コンテスト後も、開発交流イベントの「ハッカソン」などを定期的に行い、社外の発想を積極的に取り込んでいく考えだ。自動車メーカーなど異業種との共催も視野に入れる。スマートハウスが実現するサービスは、住宅メーカーに新しいビジネスモデルをもたらす可能性がある。新たな連携に期待は大きい。

日刊工業新聞2015年07月03日 建設・エネルギー・生活面に加筆

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

いつ、どれだけ、電力が使われたかがわかるHEMS。月の途中でも「使いすぎている」「今月は節電をがんばれている」とわかります。せっかくHEMSが集めた電力データをほかのサービスに使おうと、さまざまな企業が検討を始めています。生活にかかわる製品、業種、サービスは多いです。社外と連携した大和ハウスの開発からどのようなサービスが生まれるのか、楽しみです。

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