ロート製薬が琉球大学内に再生医療拠点。沖縄特有の脂肪由来幹細胞で治療薬

地方大学と企業、再生医療で連携じわり

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写真はイメージ
 ロート製薬は琉球大学医学部内に「再生医療研究センター」を設置した。脂肪由来幹細胞を使用した再生医療の基盤研究を進め、共同研究を行うとともに早期の医薬品化を目指す。

 同センターは鉄骨2階建てで延べ床面積が812平方メートル。センター長には野口洋文琉球大教授が就任した。脂肪組織を用いて分化能や効果の優れた沖縄特有の脂肪由来幹細胞を見い出し、細胞の特性解析、さまざまな薬理薬効評価をもとに各種疾患に対する治療薬を開発していく。同社は体性幹細胞の中でも脂肪由来幹細胞に着目し、無血清・アニマルフリー培地技術を生かして、脂肪幹細胞を使用した再生医療領域で医薬品の早期実用化を目指している。

渋谷工業は細胞培養に参入、山口大学などと連携


 【金沢】渋谷工業は29日、再生医療での細胞培養事業に参入すると発表した。7月16日付で再生医療システム本部に細胞加工培養部を新設、自社で製造販売しているロボット培養システムなどを用いて再生医療に用いる細胞の大量培養などを受託する。3年後をめどに30億―50億円の売上高を見込む。

 参入にあたり森本工場(金沢市)にロボット培養システムや細胞培養アイソレーター、バイオ3Dプリンターなどを設置。当初は患者から採取した細胞の培養が中心だが、今後iPS細胞(人工多能性幹細胞)などの培養も手がける考え。

 同社は山口大学や京都大学などと共同で再生医療向けの細胞培養技術を研究している。共同研究相手から細胞培養装置の製造だけでなく培養自体の事業化を要請されていた。山口大学とは肝硬変治療のための再生医療で臨床研究を行っている。患者の骨髄液を培養して骨髄間葉系幹細胞を増やして患者に点滴で戻す治療法で、同社はこの特許の独占的実施権を取得した。同社が窓口となって山口大学以外の大学や病院にも広める。
 

日刊工業新聞2015年06月30日&07月02日ヘルスケア面

COMMENT

山口豪志
Protostar Hong Kong
董事長

地方の大学と企業が共同研究をして新しい製品つくりをする事例。再生医療分野は今後国としても注目されている分野だけに動向が気になる。是非とも大きな発見や進化があることを期待したい!

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