集まれ!ロボット小僧・少女たち―大学が続々とロボット関連学部を設置

留学生受け入れで多様性を広げる大学も

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九州工業大が開発に関わったカートロボ(写真はイメージ)
 地方の有力工業大学が、ロボット関連の学部・教育コースを新設する動きが目立ってきた。政府が力を入れる分野で資金獲得が見込める上に、ロボット人気は根強く、まだまだ上昇中。今後、発展するロボット産業を見据えて人材育成や技術力を強化すると共に、注目の高い分野を呼び水に、学生を集めたいという意図が透けて見える。

 大阪工業大学は、2017年4月に開設予定の梅田キャンパス(大阪市北区)に、「ロボティクス&デザイン工学部(仮称)」を新設する。現在、工学部に設置されているロボット工学科と空間デザイン科を新学部に移設し、さらに新学科を加え3学科体制とする。異なる領域分野の融合により、イノベーションを創出できる人材の育成を目指す。定員は1学年250人を想定。大学院も同時に設ける。15年秋、文部科学省に申請する。
(日刊工業新聞2015年03月23日 科学技術・大学面)

九州工業大学は2015年10月から英語だけで教育する大学院向けのロボット教育プログラム「先進的支援ロボット工学国際コース」を始める。日本人学生と修士・博士6人の国費留学生を対象とし、ロボット・自動車産業で活躍するグローバル人材育成を目指す。2年前に開設した宇宙工学国際コースが好調で、留学生の出身国など多様性も広がったため、北九州地域のもう一つの特色分野で実施する。

 新コースは若松キャンパス(北九州市若松区)にある大学院生命体工学研究科に設置する。すでに同地の北九州学術研究都市では早稲田大学、北九州市立大学との連携大学院「インテリジェントカー・ロボティクスコース」を設置。同コースの日本人学生と新コースの学生の交流による国際化推進も期待する。留学生については、市場拡大が期待されるインドや東欧から迎え、日本企業への就職につなげる。

 先例となる九州工大の宇宙工学国際コースは13年4月の開設。6人の枠に対して、応募は80人を越えた。人工衛星を打ち上げていない国に絞った結果、カザフスタンやアフリカ諸国の留学生を迎え、多様性がさらに広がったという。

日刊工業新聞2015年03月18日 科学技術・大学面

COMMENT

政年佐貴惠
名古屋支社編集部
記者

近年は昔ながらの機械工学ではなく、IT系に学生が偏りがちだというのも大学のロボット人材育成の課題の一つ。工学やロボットの魅力を打ち出すのも大切になりそうですね。

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