住友電工が超硬工具を13年ぶりに値上げへ、原材料高騰で

4月から10―15%、他社が追随も

 住友電気工業は4月1日から国内向け超硬工具を10―15%値上げする。超硬工具の完成品値上げは13年ぶり。原材料のタングステンやコバルトの価格高騰を、製造・管理業務の合理化などで吸収しきれなくなった。原材料高騰は業界共通の課題だ。競合他社では7年前の価格高騰時に値上げを実施した企業もある。このため、現段階では静観する向きもあるが、業界大手の住友電工が値上げに踏み切ることで、他社が追随する可能性もある。

 住友電工は13日に工具商社など、顧客向け説明会を開いた。値上げは4月1日受注分から適用する。対象は工具製品数の約7割を占める超硬工具や丸棒などの合金素材。

 値上げ幅は刃先交換インサートやドリル、エンドミルといった切削工具、部品などが10%。特殊切削工具、金型、耐磨工具が10―15%、合金素材が15%以上。売上高の5割以上を占める海外向けも、各地域の状況に応じて値上げを検討していく。

 超硬工具の主な原材料のタングステンは、生産の約8割を占める中国の環境規制の影響で供給が逼迫(ひっぱく)している。

 国際相場指標のタングステン中間原料APT(パラタングステン酸アンモニウム)の価格は18年1月時点で前年同期の約1・5倍に高騰した。

日刊工業新聞2018年2月14日

明 豊

明 豊
02月15日
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成形補助のバインダーに使うコバルトも電気自動車(EV)用電池電極の需要が急増し、価格は16年1月比約3倍に急騰している。

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