ユニクロがいまだに新聞の折り込みチラシを大切にする理由

地域密着、「お客さまに対するラブレター」(柳井社長)

 紙媒体の広告で地域密着型の業態で事業を営む企業にとって代表的な広告が、新聞折り込みチラシ広告である。

 ミクシイ・リサーチの調査によると、普段、新聞の折り込みチラシをほぼ毎日見る人は、全体の71・6%。年代別にみると、特に40―50代のチラシ閲覧率が高く、20代では低い。未既婚別では未婚42・7%、既婚82・5%である。

 折り込みチラシを見るのにかける時間は、平日平均9・5分、休日平均11・4分。年代別にみると、60代は平日平均11・7分、休日平均12・7分と長く、他の年代より時間をかけて見ていることがうかがえる。

 見る人が最も多いのは土曜日で特に午前8―9時台の間に見ている人が多い。主に見ているジャンルでは、最も多く挙がったのは「食料品」ついで「生活雑貨・日用品」「家電・電化製品」と続く。年代別では20代では「食料品」と「洋服・アパレル」が1位、「生活雑貨・日用品」は3位である。

 30―40代では、3位に「ファストフード」が挙がる。小さい子供のいる年代ではファストフードに興味を持ってチラシを見ている、という傾向がうかがえる。

 チラシを見てとった行動としては「ファストフードのクーポンの割引券を利用した」ことがある人は、閲覧者全体の4分の3、次いで、「普段行かないスーパー、ドラッグストアへ買い物に行った」ことがある人は50・5%、「デパートのバーゲンに行った」ことがある人は47・9%。

 折り込みチラシの最も大きな特徴は、タイムリーな情報を指定したエリアに広く伝達できることである。

 例えば新しい店舗を開店した時、近くに住んでいる人にその存在を知ってもらいたいと思えば、チラシを使えば簡単である。

 チラシを有効に活用している企業は多くある。例えば、カジュアル衣料チエーンの「ユニクロ」の柳井正社長は常々、「チラシはお客さまに対するラブレター」と言われている。

 広告宣伝効果をより厳しく問う時代となった今、折り込みチラシが、主婦層の購買行動を喚起する効果的媒体であり、コストパフォーマンスを確認できる広告として改めて認識されている。
(文=上野延城・日本経営士会)
パリのフラン・ブルジョア通りのユニクロ

パリのフラン・ブルジョア通りのユニクロ             

日刊工業新聞2018年2月8日

明 豊

明 豊
02月11日
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 個人的に一番目にとまる広告(消費喚起に結び付きやすい)は電車の中吊り。必ずしもウェブ広告からEコマースに行くとも限らない。
 話は変わるが、先日、パリの最もオシャレスポットにあるユニクロに入る機会があった。日本の店舗との作りの違いと(フランスの中でもここは特別なのかもしれないが)、人の多さ、活気に驚かされた。世界のそれぞれの国で立ち位置を工夫していることが分かる。

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