AI処理の映像編集をクラウドで。スマホでいつでもどこでも

ねこじゃらしとモルフォがスタジオ向けにサービ提供へ

 ねこじゃらし(東京都港区、川村ミサキ社長)とモルフォは共同で、人工知能(AI)を使い映像製作などの高度な画像編集作業を手軽にするクラウド型システムを開発した。6月に国内外でサービスを開始する。高価な編集ソフトを使わず画面サイズの変更や高精細化、ノイズ除去などがパソコンでできる。まず大手編集スタジオ向けに提案し、10社との契約を目指す。

 システムの名称は「セタリア・クラウド・ビデオ・プロセッシング」。モルフォが持つ、AI技術のディープラーニング(深層学習)による画像処理技術を応用した。編集したい映像をクラウドにアップロードすると、指示した画像処理をクラウド側で自動的に行う。

 行える作業は、過去に撮影した映像の縦横比や精細度を変えて今の画面サイズに合わせるリサイズやアップスケーリングのほか、ブレ補正、明暗補正など約100種。将来は白黒画像の着色作業や、AIが処理実績を学習して作業の質を高めることも視野に入れる。

 通常、こうした作業は数十万から数千万円の編集ソフトや専用機器を使う必要があり、作業者の手間もかかっている。また、映像自体も容量が大きく、編集作業用にデータを移し替えるだけで多くの時間を要していた。

 製品化に向け、利用画面の使い勝手を高める。編集指示を出しながら一部の結果を確認できるようにするなど、より編集しやすいように操作の仕方を工夫する。価格は今後詰め、従量課金制も検討するという。

 ねこじゃらしは映像や広告制作業界向けに特化したクラウド型ストレージ(外部記憶装置)サービスなどを手がけるベンチャー企業。

石橋 弘彰

石橋 弘彰
02月11日
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人工知能の処理とクラウドは相性が良い。クラウド側のAIで一括処理することで、端末側には高価な機器やソフトウエアが不要になる。当然、スマートフォンで作業することも可能になるだろう。端末側はいつでもどこでも作業できるモビリティーを手に入れ、クラウド側は端末ごとにソフトを更新したりユーザーごとに仕様を変える必要がなくなる。この先、どんなクラウド型のアプリケーションが出てくるか、楽しみだ。

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