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シャープは液晶でまだまだ頑張る!?シースルー技術を開発

デジタルサイネージ用途などを想定し17年度の実用化目指す
 シャープは、液晶パネルの後ろ側を透けて見せることができる「シースルー液晶ディスプレイ」を開発し、2016年内に用途開拓に向けた実証実験を始める。通常のカラー動画表示に加え、ディスプレーの後ろ側の背景の両方を見せることが可能。画面サイズは60インチ程度まで対応でき、鉄道駅のホーム転落防止柵に使い車両も見える安全用途や、デジタルサイネージ(電子看板)などを想定。17年度にも量産化したい考えだ。

 白色バックライトの光から、色の三原色を表現するために使うカラーフィルターをなくし、一般的な液晶ディスプレーに比べて光の透過率を約5倍の25%以上に高めた。
日刊工業新聞2015年07月01日 電機・電子部品・情報・通信面の記事を一部修正
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
量産時期まで液晶事業を社内で抱えていられるか。

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