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タイ国際航空向けのエアバス「A350 XWB」の最終組立は10月

JALもボーイング777型機の後継機として最大56機を導入予定
タイ国際航空向けのエアバス「A350 XWB」の最終組立は10月

胴体の先端部分はステリア・エアロスペースが製造(エアバス提供)

 エアバスは、タイ国際航空(THA)向けのA350 XWBの進捗について、最終組立は10月になると発表した。初号機の引き渡しは2016年中ごろを予定している。現在は、独アウグスブルクのプレミアム・エアロテックが前胴を製造中。その後、独ハンブルクでシステムなどを組み込み、パーツ輸送を担う大型輸送機「ベルーガ」で、ハンブルクから仏サン=ナゼールに輸送する。胴体の先端部分はステリア・エアロスペースが製造。サン=ナゼールで組立とシステムなどを設置する。サン=ナゼールでは前胴と胴体の先端部分を結合し、トゥールーズに輸送。最終組立を控える。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。5月末現在、40顧客から780機を受注している。

 初号機は2014年12月、カタール航空が受領。今年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。日本では、日本航空がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。

 THAは12機の同型機を導入予定で、うち4機は自社購入機。のこりの8機はリースで導入する。欧州やアジアなどの長距離路線に投入する見込み。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
タイ国際航空向けA350-900初号機の最終組立は10月、引き渡しは2016年予定です。アジア初のA350引き渡しは、ベトナム航空となる予定です。

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