キリンビバレッジ、自販機オンライン化

売れ筋素早く補充、配送効率化を促進

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自販機のオンライン化でタイムリーに商品供給する
 キリンビバレッジは飲料自動販売機約25万台のうち、直営の10万台のオンラインシステム化を2016年度末までに完了させる。現在の進捗(しんちょく)率は約4割。オンライン化により、猛暑で炭酸飲料が急に売れ出したときなどに商品補充を素早く行って販売チャンスを確実にものにできるほか、1台ごとの売れ筋や在庫本数を正確に管理して、トラックなどの商品搬送作業を効率化できる。効率化で生まれた時間は、客先への提案営業のための従業員教育などに充てる。情報武装と効率化を武器に、自販機競争の生き残りを図る。

 キリンビバは自販機台数で、日本コカ・コーラグループやサントリー食品インターナショナルに続く3位グループに位置する。自販機の設置は都市部ではかなり過密状態にある一方、好立地の自販機では人気飲料が直ちに売り切れになってしまうなど、チャンスを生かせていないケースも多い。人手不足で商品補充スタッフの確保もままならず、数十件の客先を効率的に回り、商品補充をスピーディーに行うことが急務となっている。これの実現に、オンラインシステムを有効活用する。

 客先訪問はこれまで毎日、決められた順番でルートを回り、商品在庫もオペレーターがハンディターミナルの手作業で行うことが多かった。情報が1日遅れになるため、猛暑で補充本数を増やしたい場合など緊急事態に対応できない。

 オンラインシステムだと1台ごとの在庫管理だけでなく、例えば、カフェオレはまだ売れ残っているがブラックコーヒーは在庫わずかだったり、炭酸飲料メッツのオレンジはまだ在庫があるがグレープが不足といったように商品管理をきめ細かく行うことができる。補充が多く必要な自販機から先に回るなど、訪問ルートも状況に合わせて変更できる。

日刊工業新聞2015年06月30日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

大手飲料メーカーによる自動販売機の一元的な集中管理が進み始めました。売れ筋、在庫状況の把握などメーカーは今後、このデータをいかに生産に生かすかが求められそうですね。

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