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エリア単位で安価、ベンチャーが相乗りするIoT基盤の好例をみた!

 Momo(大阪市淀川区、大津真人社長)は、通信障害に強い自社のIoT(モノのインターネット)構築用プラットフォームを兵庫県の3社に提供し、県内で災害時に連携する仕組みを整備する。最大約2万人の高齢者の安否確認や約10農家から避難所までの食料配送などが可能となる。3―6月に神戸市内で実証実験する。

 うむ(兵庫県丹波市)、KURASERU(クラセル、神戸市中央区)、三木美研舎(同東灘区)と提携。クラセルは人感センサーで要介護者の状況を把握し、三木美研舎は駆けつけ救護に対応する。うむの提携農家での飲料・食料を災害支援車両が避難所などに運搬することも想定。通信規格には省電力で長距離通信可能なWi―SUNを採用する。
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
ベンチャーでも数社と連携すれば共通化したプラットフォームの上に様々な目的の異なるサービスや監視システムを構築できる好例。他の基盤を次々に作るのではなくできるだけエリア単位でこうした安価で相乗りしやすい仕組みを採用してインフラ整備コストを割り勘(シェア)することが望ましい。本件も3社や1ベンチャーの取り組みにとどまらず県や他企業がバックアップして協同推進することが期待される。

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