「5年間で旅客数1・5倍に」 ――中部国際空港の野望 

羽田・成田や関空との大競争時代をどう生き抜く?

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中部空港から米国へ航空機部品を運ぶ専用輸送機「ドリームリフター」
 
 5年間で利用者数を1・5倍に――。

 ことし2月に開港10周年を迎えた中部国際空港(愛知県常滑市)。空港会社がこのほど、2020年3月期に年間旅客数で15年3月期見通し比約50%増の1500万人を目指す意欲的な中期経営計画を策定した。羽田や成田など首都圏空港への路線集中が進む中、「高い目標」(川上博社長)を掲げ、航空会社の誘致を強化する考えだ。

 需要喚起に向けては、格安航空会社(LCC)の利用を想定する新ターミナルの建設を検討。中部空港には現在、LCCのエアアジア・ジャパンが就航準備を進めるほか、16年以降には地域航空会社のフジドリームエアラインズも就航を検討している。3月31日、空港内で記者会見で川上社長は「目標は高いが、LCCなどの誘致を進めれば達成可能な数字だ」と語った。

 中部空港は2005年の愛知万博開催に合わせて開港した。国内屈指のモノづくり地域を支える同空港だが、肝心の航空路線ネットワークでは、旅客便・貨物便ともにリーマン・ショック前のピーク時に届いてはいない。次の10年に向けた需要拡大には新しい取り組みが必要となっている。

 同空港では10周年を「第2の開港」と位置付け、空港機能の強化や需要創出を進める。今後は、新ターミナルビルの検討や、懸案である2本目滑走路の建設構想、観光需要の創出などを推進する考えだ。

日刊工業新聞2015年04月01日付 列島ネットワーク面

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羽田の国際化で、ますます首都圏空港への路線集中が進む航空業界。中部国際空港としてどう存在感が出せるでしょうか。

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