ボンヤリしているからこそ、見えることがある!
果物が熟しているのか、いないのか?滋賀県立大がセンサー検出で実証実験開始
【大津】滋賀県立大学の地域ひと・モノ・未来情報研究センターは、チェッカーズ(京都市下京区、田口貢士社長、075・201・5846)が開発した色味チェッカーを利用した実証実験を始めた。果実の熟成度や出荷時期の診断を可能にする、安価で軽量なセンサーの開発を目指す。果実の収穫は手摘みが中心で、目安となる表皮色の判断は熟練度を要する。収穫時期が数値で判別できれば、熟練者の作業軽減と従事者のすそ野拡大につながる。
色味チェッカーは、対象物からの反射光をカラーセンサーがとらえ、三原色(RGB)の比率(絶対値)を測定し、果実の色味などを調べる。表皮色が単色の果実は直接測定できるが、リンゴなど色むらのある品種では正確な色味測定が難しい。
実験では、測定の際に専用レンズを使用する。焦点をわざとずらしてピントをぼかすことで、表皮色が混じり合う状態を作り出し、測定領域の平均値を検出して測定精度を高める。色むらは品種により異なるため、検証により最適化する。糖度測定の組み込みや、果実以外の作物での活用も視野に入れる。
同センターは2017年4月に開設。情報通信技術(ICT)を活用し、地域課題を解決する研究拠点と位置付けている。
色味チェッカーは、対象物からの反射光をカラーセンサーがとらえ、三原色(RGB)の比率(絶対値)を測定し、果実の色味などを調べる。表皮色が単色の果実は直接測定できるが、リンゴなど色むらのある品種では正確な色味測定が難しい。
実験では、測定の際に専用レンズを使用する。焦点をわざとずらしてピントをぼかすことで、表皮色が混じり合う状態を作り出し、測定領域の平均値を検出して測定精度を高める。色むらは品種により異なるため、検証により最適化する。糖度測定の組み込みや、果実以外の作物での活用も視野に入れる。
同センターは2017年4月に開設。情報通信技術(ICT)を活用し、地域課題を解決する研究拠点と位置付けている。
日刊工業新聞2017年1月11日