日本版「ダボス会議」創設へ。ロボットや再生医療などをテーマに
経産省が2016年度の開催を目指す。候補地に東京や東北など
経済産業省は2016年度にもロボットや再生医療などをテーマに国際会議を創設する。特定分野に特化した日本版「世界経済フォーラム(ダボス会議)」として各国の政府関係者やグローバル企業の経営者、NGOなどを集め、技術動向や課題などを共有する。会議を主催することで、これらの分野の国際的な潮流や標準化を主導するとともに、海外シンクタンクや研究開発機関の誘致につなげ、開催地の産業集積化も見込んでいる。
毎年の開催を念頭に16年度予算の概算要求に盛り込む。候補地は東京都のほか、ロボット産業振興を進める東北や、再生医療産業が発達している関西なども検討対象となる。
ロボットや再生医療では欧米も標準化に向けた動きが活発化している。会議を定期的に開催することで、これらの分野での議論をリードし、商流や国際基準・標準化から孤立して国際競争力を失う「ガラパゴス化」を防ぎたい考えだ。
日本版ダボス会議の例では04年初開催の科学技術に関する「STSフォーラム」、14年の地球温暖化についての「アイセフ」、16年開催予定のスポーツ・文化版ダボスがある。いずれも地球規模の社会的課題について有識者らが意見を交わす場だが、開催地にシンクタンクや研究拠点の立地が見込める経済的メリットも挙げられる。
毎年の開催を念頭に16年度予算の概算要求に盛り込む。候補地は東京都のほか、ロボット産業振興を進める東北や、再生医療産業が発達している関西なども検討対象となる。
ロボットや再生医療では欧米も標準化に向けた動きが活発化している。会議を定期的に開催することで、これらの分野での議論をリードし、商流や国際基準・標準化から孤立して国際競争力を失う「ガラパゴス化」を防ぎたい考えだ。
日本版ダボス会議の例では04年初開催の科学技術に関する「STSフォーラム」、14年の地球温暖化についての「アイセフ」、16年開催予定のスポーツ・文化版ダボスがある。いずれも地球規模の社会的課題について有識者らが意見を交わす場だが、開催地にシンクタンクや研究拠点の立地が見込める経済的メリットも挙げられる。
日刊工業新聞2015年06月29日2面