電力会社に頼らない。完全エネルギー自給自足住宅が実用化へ

バレッグスが発売。太陽光、蓄電池で電力賄う

オフグリッドの実証実験の住宅
 バレッグス(東京都目黒区)は、1日当たり40キロワット時の電力使用が可能なオフグリッド(独立型)太陽光発電システムを備えた一戸建て住宅を7月に売り出す。価格は別途見積もり。太陽光パネルや大容量蓄電池、インバーターを備えた送電系統に頼らない「エネルギー自立型住宅」として販売する。災害用浄水機でプールの水を飲料水にできるなど地震の際に電力と水を確保できる防災住宅として提案し、初年度10戸の販売を目指す。
 
 発売する一戸建て住宅「ベルク」は、1日当たりの電力使用量が一般家庭で12キロ―15キロワット時のところ、太陽光発電と大容量蓄電池などの組み合わせで40キロワット時まで賄える。過度な節電に縛られず、生活スタイルに合わせて電力を消費できる住宅として訴求する。

 プールの水を飲料水にできる災害用浄水機などをオプションで用意。地震で停電や断水になっても電力と水を確保できるため、「地域の防災拠点としても役立つ」(大本社長)としている。

 2014年11月に木造2階建てで、延べ床面積約200平方メートルの実証実験住宅を神奈川県内に建設。屋根と塀などの単結晶モジュールの太陽光パネルで合計出力35キロワットの発電能力を確保。さらに定格容量72キロワット時のリチウムイオン電池の蓄電池と定格出力20キロワット時のインバーターも設けた。本格的な実証実験の開始から約4カ月経過したが「まったく問題ない」(同)という。

 バレッグスは1991年に設立。不動産業や不動産投資顧問業、住宅建築を手がける。15年3月期売上高は16億円。

日刊工業新聞2015年6月29日 建設・エネルギー面

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

この記事ではわからないことが多いので、直接取材してみたいです。 まず1日40kw時も電力を使うのか。家族構成や地域によって違いますが、家庭の1日の平均消費量は10kw。過度な節電は必要なくても、もっと節電すべきでしょう。インバーターの「出力20kw時」というのも理解できません。仮に20kwとしても大きく、家庭では3-5kwでしょう。 太陽光パネルが発電した電力を自宅で使う自家消費は推進したいです。生活者としてオフグリッドは不安です。そもそも過剰設備となってコストアップになれば普及はしません。

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