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ミラーレス一眼120台を使い3Dスキャン、プリンターでフィギュア製作

パナソニックが7月からネットで販売。被写体の全身を取り囲むように円形に設置し「4K」映像を撮影
ミラーレス一眼120台を使い3Dスキャン、プリンターでフィギュア製作

3Dスキャンシステム

 パナソニックは7月中旬に、ミラーレス一眼カメラ120台を使った3Dスキャンシステムによるフィギュア製作サービスを始める。パナソニックセンター大阪(大阪市北区)内に同システムを含む撮影スタジオを開設する。人間などの動きのある被写体でも1000分の1秒の超高速で瞬時にスキャンできる。撮影後、3Dプリンターでフィギュアを製作し、インターネットサイトなどを通じて販売する。

 同システムで使うのはフルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」映像を撮影できるカメラ「LUMIX DMC―GH4」。120台を被写体の全身を取り囲むように円形に設置。同社のカメラ制御技術を使い、1000分の1秒の超高速で同期撮影する。撮影可能範囲は直径150センチメートル。カップルや親子のペアフィギュアなどの製作も可能だ。

 撮影したデータの3Dプリントサービスを手がけるアイジェット(東京都港区)が3Dデータに変換し、3Dプリンターで石こう製のフルカラーフィギュアを製作する。撮影から2週間から1カ月で完成できる。
日刊工業新聞2015年06月26日 2面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
ルミックスのマーケティングか。ところでパナは開発やモノづくりの中で3Dプリンターをどのような場面で使っているかヒアリングしてみよう。

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