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遠藤五輪担当相、派閥は「肉体派」?それとも「頭脳派」?

スポーツはラグビーと柔道を経験。自民党ではグローバル人材育成の提言も
遠藤五輪担当相、派閥は「肉体派」?それとも「頭脳派」?

「東京五輪を素晴らしい大会に」と意気込む遠藤五輪相

 2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備を担当する専任の五輪相に25日、自民党の遠藤利明元文部科学副大臣(写真)が就任し、会見を開いた。遠藤五輪相は「東京五輪は日本の大きなイベント。関係機関と連携を取りながら素晴らしい大会になるようにしたい」と抱負を述べた。

 同日、東京五輪・パラリンピック特別措置法が施行。20年度末まで閣僚の定員を1人増やして専任の五輪相を置くことになった。今回が初入閣。遠藤五輪相は東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の理事や、超党派の国会議員によるスポーツ議員連盟の幹事長を務めている。これまで五輪関連は下村博文文科相が担当していた。

 五輪相は競技開催の計画のほか、テロ対策を進める警察庁や、国際行事を担当する外務省などとの連携・準備を全体統括する。また五輪関連では新国立競技場の建設問題で、総工費が膨らむとの試算から、東京都などとの調整にもかかわることになる。

2年前には自民党でグローバル人材育成を提言


 自民党の教育再生実行本部(遠藤利明本部長)は(2013年4月)8日、グローバルで活躍できる人材を育成しようと、提言を発表した。博士号取得者を年3万5000人と倍増させるとしたほか、国公立大学の学部受験資格に民間の英語能力テスト「TOEFL」で一定の成績を義務づけるとした。教育・研究でトップクラスの30程度の大学では「TOEFL iBT」で90点相当を卒業要件にし、年10万人のグローバル人材の育成を目指す。

 遠藤本部長は同日、理数、英語、情報通信技術(ICT)教育を合わせ1兆円の集中投資と「グローバル人材育成推進法(仮称)」の制定などの提言を、安倍晋三首相に申し入れた。
日刊工業新聞2013年04月09日 3面/2015年06月26日 2面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
遠藤五輪相の公式サイトによると、好きな食べ物はラーメン、好きなタレントは武田鉄矢、とのことです。

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