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“赤ちゃん”都市に現る

赤ちゃん本舗が都市型小型店
 赤ちゃん本舗は小型の新型店の開発を本格的に始める。従来の標準店の3分の2程度にダウンサイジングした店舗となる。同社はこれまで郊外型ショッピングセンター(SC)を主戦場にしてきたが、流通全体に都市部へ回帰する動きもあり、標準よりも小型の店舗開発で出店の機会を増やす。同社では店頭にタブレット端末を配置し、店舗にない商品を購入できるようにするなど、店頭を補完する体制作りも始めている。都市型の小型店でも新しい商品政策(MD)を築き、収益モデルを構築する。

 現在の「アカチャンホンポ」の標準モデルは約1500平方メートルで、最大で1万3000品目程度の品ぞろえがある。今後開発に乗り出す小型の新型店は800―1000平方メートル規模。駅ビルや都市型のSCで売り場を大きくとれない場合、小型の新型店を出店できるようにする。

 商品政策は1万品目程度に絞り込むが、商品的には、導入を始めたタブレット端末の配置でネットのショッピングサイトと連動した商品政策でカバー、小型でもニーズに対応できるようにする。今後1000平方メートルモデルが軌道に乗れば、さらに小型の500―660平方メートルへと一段とダウンサイジングした小型店も開発する方針。

 同社はこれまで郊外型SCを中心に出店してきた。しかし、都市部で子どもを持つ世帯では身近でベビー・子ども用品の購入を済ませたいとのニーズも強いとみられている。このため新型の小型店の開発で、都市部におけるニーズをとらえていく。

日刊工業新聞2015年03月17日 建設・エネルギー・生活面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
しまむらやドラッグストアなど従来郊外型だった専門店が続々と都市部に

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