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日産がEVでカーシェア参入、ウリは何だ?

全国30カ所、15分200円でスタート
 日産自動車は8日、カーシェアリング事業に参入すると発表した。電動化や自動運転など先進技術の搭載車両を短時間から利用できるサービス「eシェアモビ」を、2018年1月15日から提供開始する。入会金と月額料金は無料で、利用時間に応じて課金する。安全性や快適性を訴求し、需要を取り込む。

 サービス開始に伴い、8日から会員の募集を始めた。18年3月末までは電気自動車(EV)「リーフ」と小型車「ノートeパワー」を対象車種とし、東京都や大阪府など9都道府県・約30カ所でサービスを展開する。4月以降は需要に応じて提供する車両や地域、サービス項目を拡大する。

 利用料金は15分ごとに200円のほか、6時間で3500円、17-9時の間で2500円など、利用時間や時間帯別に複数の価格をそろえた。

 運転免許証をIDカードとして使うほか、毎日の車両清掃により車内を清潔に保つなどし、他社サービスと比べて利便性や快適性の面での差別化も図る。
日刊工業新聞2017年12月9日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
国内のカーシェアリング市場はタイムズ24やオリックスに加え、自動車メーカーでもホンダが13年に東京都内でサービスを始めたほか、トヨタ自動車も実証を進めていますね。価格だけみると大差ありません。サービスに価値を見いだしてくれるか。

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